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03月11日-02号

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  1. 土浦市議会 2019-03-11
    03月11日-02号


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    平成31年 第1回 定例会平成31年第1回土浦市議会定例会会議録(第2号)========================平成31年3月11日(月曜日)議事日程(第2号) 平成31年第1回土浦市議会定例会 平成31年3月11日・午前10時第 1        会派代表質問第 2        一般質問  ――――――――――――――――――――――――――――本日の会議に付した案件 日程第1  会派代表質問 日程第2  一般質問  ――――――――――――――――――――――――――――出席議員(27名)   1番     平石勝司議員   2番     吉田千鶴子議員   3番     荒井 武議員   4番     福田一夫議員   5番     井上圭一議員   6番     久松 猛議員   7番     勝田達也議員   8番     塚原圭二議員   9番     島岡宏明議員  10番     今野貴子議員  11番     下村壽郎議員  12番     鈴木一彦議員  13番     小坂 博議員  14番     篠塚昌毅議員  15番     柴原伊一郎議員  16番     海老原一郎議員  17番     柳澤 明議員  18番     矢口 清議員  19番     吉田博史議員  20番     寺内 充議員  22番     川原場明朗議員  23番     竹内 裕議員  24番     内田卓男議員  25番     矢口迪夫議員  26番     折本 明議員  27番     沼田義雄議員  28番     松本茂男議員  ――――――――――――――――――――――――――――欠席議員(なし)  ――――――――――――――――――――――――――――説明のため出席した者  市長      中川 清君  副市長     五頭英明君  教育長     井坂 隆君  市長公室長   船沢一郎君  総務部長    望月亮一君  市民生活部長  小松澤文雄君  保健福祉部長  川村正明君  都市産業部長  塚本隆行君  建設部長    柴沼正弘君  教育部長    服部正彦君  消防長     飯村 甚君  財政課長    佐藤 亨君    ――――――――――――――――――――――――――――事務局職員出席者  局長      塚本哲生君  次長      川上勇二君  係長      宮崎清司君  主査      村瀬潤一君  主査      寺嶋克己君  ――――――――――――――――――――――――――――   午前10時00分開議 ○議長(海老原一郎議員) おはようございます。 ただいま出席議員は27名で議会は成立いたしました。 よって,これより本日の会議を開きます。  ―――――――――――――――――――――――――――― △欠席議員の報告 ○議長(海老原一郎議員) 本日は全員ご出席でございます。  ―――――――――――――――――――――――――――― ○議長(海老原一郎議員) 本日の議事日程につきましては,お手元にお配りしてございます議事日程(第2号)のとおり議事を進めたいと存じますので,ご了承を願います。  ―――――――――――――――――――――――――――― △日程第1.会派代表質問 ○議長(海老原一郎議員) それではこれより議事日程に入ります。 日程第1会派代表質問を行います。 念のため各会派の持ち時間等について申し上げます。1番創政会95分,2番明政会55分,3番公明党土浦市議団50分,4番日本共産党土浦市議団40分,5番新風会40分,質問回数は2回以内でございます。 それでは順次質問を許します。 初めに,創政会の会派代表質問を許します。24番内田卓男議員。  〔24番 内田卓男議員登壇〕 ◆24番(内田卓男議員) おはようございます。 創政会会長の内田卓男でございます。通告によりまして,創政会を代表して質問をいたします。 第8次土浦市総合計画が,今年度からスタートしております。先週の5日,今議会開会冒頭において,中川市長より市政方針が発表されました。私はこれを拝聴いたしまして,これまでの中川市政を振り返りながら,80点のできばえかなと感じました。市長として合併特例債を上手に活用しながら,財政改革を筆頭に,市の屋台骨をしっかりと鍛え上げ,立派に市民の負託に応えてきたと思っております。それでは20点のマイナスは何なんだろうと考えまして,それは夢とロマンがあまり感じられないと思ったからであります。人間には誰にも好みがあり,100%はありません。ふるさと創生の時代,人間味や文化,夢,ロマンといった味付けの部分かもしれませんが,土浦らしさを土浦の未来を考える時やはり重要になるものかと思っています。そこで,今回は「土浦の夢とロマンを歴史に学ぼう」と題しまして,5つのテーマを掲げました。 まず1,刀剣のまち土浦について質問をいたします。 土浦市は江戸時代に11代,約200有余年にわたり,土浦藩主として土屋家代々,治めてまいりました。特に初代数直,2代政直が,44年間にわたり老中職を務め,10代寅直が大坂城代を務めるなど,7代にわたり奏者番を務めるなど,代々幕府の要職にあたったことから,貴重な刀剣を所有していたことが知られておりました。刀剣を購入するに至る経緯につきましては今日は省きます。平成13年12月定例会において,補正予算,文化振興基金3億965万円が計上され,契約金額2億9,700万円で購入した土屋家に伝わる82振りの刀剣に加え,寄贈された刀剣を含め,83振りの刀剣,うち1振り国宝,4振り重要文化財,6振り重要美術品が市民の宝物となり,平成14年秋に初めて市民に公開されることになりました。その後,毎年花火大会が開催される10月に公開されております。 特筆すべきは,平成25年3月16日(土曜日)から5月6日(月曜日)には,アニメーション会社,カプコンの「戦国BASARA」と土浦市立博物館によるコラボレーション特別展「婆裟羅たちの武装‐戦国を駆け抜けた武将達の甲冑と刀剣‐」と題しますイベントが開催されました。「戦国BASARA」は戦国時代を舞台にしたスタイリッシュ英雄アクションゲームシリーズです。アニメや舞台など様々なメディアにも展開し,シリーズに登場する大胆にアレンジされた戦国武将のキャラクターは,刀剣女子と言われる女性からも大変高い人気を得ています。また同時に,このコラボによりオリジナルクリアファイルがもらえるスタンプラリーが実施されました。このスタンプは土浦市内の観光施設や城下町の商店などに設置され,5つのスタンプを集めるごとに,土浦の春,夏,秋の風物詩を背景に「戦国BASARA」の英雄たちがデザインをされたオリジナルファイル3種の中から1枚がプレゼントされるものでした。以上,刀剣の購入から「戦国BASARA」までのお話をしました。 質問は,「戦国BASARA」コラボのイベントに3万人もの入場者があったと聞きます。土浦市はこれに予算を幾ら使ったのか伺います。きっとただ同然ではなかったかなと思い起こします。私は刀剣女子人気が高い現在において,これからのまちづくりに受け身ではなく積極的に繰り返し,これらの刀剣を前面に押し出し,土浦市の歴史的ロマンを創造できるのではないかと考えております。現在よく言われている言葉に,物から事を売っていく時代だそうであります。まさに事を全国に,世界にもっともっと発信しようではありませんか。 以上,刀剣のまち土浦の質問を終えますが,市長並びに執行部の皆さんにおいてこれらの質問に対して,感想と答弁を求めたいと思います。 2つ目でございます。東城寺・小野地区の山麓に大自然公園を,括弧してジオパークとしております。この質問は,土浦市のある企業の社長さんからのお話を聞いたところからのものであります。 小野地区の山麓に18ホール,約100町歩のゴルフ場計画が,旧新治村の野口村長さんの時代にあったそうであります。その会社は解散し,競売かと存じますが,現在はその社長さんが所有しているそうであります。一昨年ですか,筑波,霞ケ浦の自然をテーマに,ジオパーク構想が立ち上がりまして,周辺自治体の議会におきましても組織を立ち上げたばかりでございます。これだけの広大な面積の土地をどうしてよいのか,中小企業ではいかんともしがたい。何か良い知恵はないものか。大手のデベロッパーやゼネコンでもないと無理だよね。そして役所の協力がないとねと言っておりました。 一方,東城寺地区には,以前にも建設委員会でも話題になり,執行部とともに視察をいたしました広大な採石場跡地のことであります。ここは所有者が土浦市民お一人であるとのことで,その管理を地元の団体の方たちがしているとのことであります。ここには通称,霧の摩周湖というほどきれいな池が2つあったかと記憶しております。 さらに東城寺には,ゆう・もあ村という今でいうテーマパークがありました。約3万坪の敷地です。茨城百景に選ばれるほどの景勝地でした。聞くところによりますと,下妻出身の実業家小橋豊太郎氏は戦後,実に様々な先駆的なビジネスを立ち上げ,莫大なる富を地元に還元したいと思い,ゆう・もあ村をつくりました。かつては年間60万人が訪れるほどにぎわったそうです。徳川夢声さん,石黒敬七さんといった文化人の名を借り,自然休暇村ゆう・もあ村,昭和40年開村したもので,もともと廃村にあった建物を忍者屋敷などに改装し,ゆう・もあ博物館,発明館,恐竜館,アリスの館,教会,レストラン,本陣,旅館,土産物屋さん,お茶屋,展望台,巨大迷路など様々な施設がありました。1985年のつくば科学万博と同時期に発足しましたディズニーランドに代表されるテーマパーク型の遊園地の登場で,それ以前の遊園地は集客力を失い,閉鎖された施設が多く,ゆう・もあ村もまたその1つで,2001年頃に廃業の憂き目に遭いました。その後,ゆう・もあ博物館は不審火によりまして全焼し,解体され,更地になっていて,所有者は土浦市の企業であると聞きます。 先に述べた採石場入り口付近には,天の川の源流として東城寺には駒ケ滝,一の滝など散策の名所として知られた景勝の滝があり,かつては水車も動いていた。採石場の開業にいずれも跡形もございません。実はこの駒ケ滝は日枝神社の流鏑馬まつりに出陣する馬の足を洗い清めた滝であったとも言われ,現在はヒューム管が入っているだけなので,再現できるのではないかと聞きます。 ここからすぐ北には,地名にあるとおり東城寺があります。796年,最仙の開山により創建された寺で,当初は常陸国における天台宗の拠点の1つであり,鎌倉時代初期,小田氏の尊崇を受け真言宗に改められ,江戸時代には幕府から朱印状を与えられておりました。東城寺はその長い歴史の価値と本山である比叡山とのつながりと,佐竹氏,小田氏,土屋氏など,代々の勢力者の帰依,庇護を受け,非常に文化的価値の高いお寺でございました。平成9年4月10日に不審火により全焼いたしまして,平成16年に本堂が再建されましたが,規模が小さくなって再建されました。失われたものの大きさを感じるところであります。 以上,地域の特性を述べてまいりました。執行部の皆さんで,この東城寺・小野地区の山麓,申し述べた3つの土地と,現在の小野小町の館,そして,先ほど述べた東城寺,向上庵,清滝寺ですか,歴史のあるこういうお寺を総合的に捉えて,何とか夢とロマンを実現できる地域にできないでしょうか。それには優秀な土浦市の職員の知恵と,関係機関を総動員して,時間はかかっても実現できればと思っております。お伺いいたします。 続きまして3番目,つくばエクスプレスを土浦への質問に入ります。 まず初めに,中川市長は4期目であります。そのうちの公約,何番目でしたか忘れましたが,「つくばエクスプレスを土浦へ」があったと記憶しております。最近では一切この件について,語ることがないように思っていました。なぜでしょうか伺います。 一方,議会では,茨城空港のアクセスを改善するべく,つくばエクスプレス,いわゆるTXを茨城空港までの延伸を目指し,団結して取り組みを進めようと,同空港がある小美玉市と周辺の土浦,石岡,つくば,かすみがうら,行方,鉾田の各市の市議会の正副議長が平成30年5月7日にTX茨城空港延伸議会期成同盟会を発足させ,連携を強化し,国や県への要望活動などを加速させたいというものです。しかし,皆さん,東京圏から見れば,茨城空港はTXより常磐線の方が近いのです。茨城空港に鉄道を引っ張るなら,常磐線の方が建設費や用地買収などの手間も短くて済み,理解は得られやすいと単純に思います。さらに,建設費用をどう負担するかは一切なく,ただTX茨城空港延伸議会期成同盟会がTXに要望を出すだけで,絵に描いた餅に終わるのではないかと危惧いたします。そして,我田引水,同床異夢という言葉があてはまるように,常磐線のどの駅へ接続するのかを棚上げしている現状であります。 であれば,中川市長が公約に上げたように,土浦駅へつなごうではありませんか。土浦駅への延伸には,幾つかのメリットがあります。まず1つはつくば駅での電車の方角は土浦を向いています。土浦駅が一番近距離であります。2つ目,かつて業務核都市が真剣に議論されていた時に,新交通システムとやらでつくば駅と土浦駅を結ぼうとして,現在の高架道を建設いたしました。3つ目,土浦学園線のトンネルが花室から竹園を右折して,S字カーブですかな,つくば駅の真ん前で地上に出る道路があります。新交通システムを想定しているもののはずです。4つ目です。この後の質問にもありますUR都市機構が現在進めている中根・金田地区における大規模な区画整理事業地域から,旧筑波線坂田駅周辺は大変に近距離であります。現在のサイクリングロードは茨城県の所有地であります。 以上,私が考えられるだけでも,これだけの条件を持っている土浦市が,何もアクションを起こさない手はないと考えます。先ほども申しましたようにTX茨城空港延伸議会期成同盟会は,我田引水,同床異夢の市議会の組織です。市長さん,やっちゃいましょうよ。黙っている手はございません。ぜひ6月定例会に調査費を計上しようではありませんか。以上,私の考え方にご答弁をいただきたいと存じます。 続いて4番目の質問に移ります。 12月定例会におきまして私は,勝田達也議員の質問に関連いたしまして,県道土浦大曽根線スマートインターチェンジを設置について質問いたしました。十数年前にも石岡小美玉スマートチェンジが話題になっている頃に,土浦にも設置してはどうかと質問しております。この時は虫掛にと質問しております。その後,常磐自動車道県道土浦大曽根線が交差する地点,飯田・矢作地区であります。東側は土浦市街地に向かい,西側は柴崎,テクノパーク地区へ向かう路線であります。途中には現在UR都市機構が中根・金田地区において大規模な区画整理事業を進行中であります。平成35年度を目途に,施工面積189.9ヘクタール,計画人口は,8,000人です。現地に行ってみますと,驚くべきは縦横に4車線の道路が走っているんです。この件については,土浦商工会議所からも要望書が入っております。 この土浦市の西部に位置する飯田・矢作地区は,つくば市に隣接しているにも関わらず,発展していない現実を考える時,スマートインターチェンジが先に設置されれば,物流センターやロードサイドの商業施設など張り付くのではないかと思えます。農振地区だから,金がない等との現実からの縛りに一歩も出ない思考停止の答弁でありました。一方,お隣のかすみがうら市でございます。千代田石岡インターチェンジ土浦北インターチェンジの間は,先ほどの桜インター,北インターと同じ距離だと考えております。既に平成30年度950万円,新年度,平成31年度861万円,2カ年連続で調査費を計上しているんです。議員の皆さん,驚きませんか。かすみがうら市は本当に真剣に取り組んでいるんです。 夢とロマンを語る時,大事なのはあったらいいな,できたらいいなが原点ではないでしょうか。金がないでは一歩も進みません。そこで思考停止で終わりです。しかし今は金がなくても,5年後,10年後にあるかもわからないという可能性をやはり職員に植え付けていくべきだろうと私は考えております。12月定例会までは許されますが,お隣のかすみがうら市の予算計上の事実からして,全く同じ答弁が聞けるとは思っていません。新年度予算には計上されていませんので,6月定例会に調査費の補正予算を計上していただき,設置に向け一歩踏み出そうではありませんか。つくば市とURを巻き込み,陳情,要望の波状攻撃を関係機関に仕掛けようではありませんか。答弁を求めます。 最後になります。亀城モールと公園ビルについて。 私は昨年,いつだったか忘れましたが,ある夢を見ました。駅から亀城公園に向け歩いているんです。筑波銀行本店前まで来たところ,前方がぱあっと視界が開け,裁判所と亀城公園の東櫓が見えるんです。それはそれはすばらしい景観が広がっていました,夢の話です。起きてからあれは何だったんだろうなと不思議に思えたのを記憶しております。それからしばらくいたしまして,友人から相談があるとのことで家へおいでいただきました。彼が語るところ,公園マーケットと記憶していたビルは,正式には公園ビル商業協同組合の公園ビルだったのです。そして平成3年発行の「公園ビル45年の歩み」という冊子のコピーをいただきました。この資料に基づき,以下述べさせていただきます。 昭和22年10月,復員の軍人,満州・中支引揚者が,土浦市のご厚意により収容施設として入居したのが最初でした。亀城公園のお堀より霞ケ浦に流れる裁判所裏水路上にくいを打ち,建てた杉皮ぶき急造バラックの長屋でした。彼らはこれを1万7,000円で買い受け,人生再出発の道が開けたのでした。昭和23年秋,市土木課から霞ケ浦航空隊の兵舎解体の廃材の希望はあるかということで,早速市からトラックを借り受け,19名全員で出かけ,木材を払い下げてもらい,おかげさまでお勝手,物置,トイレと人間らしい生活ができるようになったと。実は私の子どもの頃,亀城公園のお堀にはスワンボートやら貸しボートが浮かんでいたのを記憶しております。この人たちが自前で,賃貸し業をやっていたのでした。 昭和25年にはボートの収益で,施工大工と相談のうえ,全員が協力して丸一日で全長100メートルのアーケードが完成いたしました。その後,経年劣化してきたので建て替えの話が出てきたと。紆余曲折を経て,土浦信用金庫並びに住宅金融公庫の資金に助けられ,昭和32年2月着工,33年4月,盛大な竣工式を兼ね開店披露したとあります。この住宅金融公庫のお金を借りる時には,田中角栄先生にお世話になったということも書いてございました。こうして公園ビル商業協同組合が完成いたしました。 平成3年には電線地中化キャブシステム工事にあわせ,老朽化した建物を大改造した。平成23年3月11日,東日本大震災により,ご多分に漏れず公園ビルも多くの被害があったと聞いております。 先の友人いわく,これまでの70年の歴史を経て,水路の上に建てられた物件であることから,組合として解体費用の積み立てを始めることになったというのです。先の夢は何だったんだろう,何かの縁なんだろうかと思っております。 一方,土浦市においては,亀城モールの1期分が今月末に供用開始されますが,亀城モール,これはアーバンオアシスゾーン整備事業は,中心市街地のへそにあたる都市計画道路中央立田線の川口一丁目交差点から,中央一丁目交差点北側において,歩行者,自転車の交通環境整備の方針及び広場空間の整備方向を検討し,亀城モールの整備を行うというものであります。この計画はまさか公園ビルが解体されるとは,どなたも想像していないところから出てきたお話だと思っております。本来,亀城モールという概念からいえば,先ほどの川口一丁目交差点から中央一丁目の交差点北側までではなく,亀城公園までが理想ではないかと思うのであります。これをベースに考えれば,公園ビルの現状を考慮して,計画の延長を想定するのは当然のことではないかと思うのですが,いかがでしょうか。 そこで伺います。亀城モール,アーバンオアシスゾーン整備事業の予算のうち歳入,歳出ではございません,歳入部分の詳細をお示しいただきたいと存じます。私は,公園ビルの現在の窮状を配慮して,国,県の資金を想定して,亀城モール整備事業を拡大,延長するべきだと考えますが,いかがでしょうか。この議場にいらっしゃる皆さん,裁判所から亀城公園の姿が一望できる景観をイメージしてください。夢とロマンを歴史に学ぶとは,まさにこういうことではないかと思います。これらのことを市長さんを始め,執行部の皆さんはどうお感じになったでしょうか,ご答弁をいただきたいと存じます。 これで第1回目の質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。 ○議長(海老原一郎議員) 市長。  〔市長 中川清君登壇〕 ◎市長(中川清君) ただいま創政会を代表しての内田議員のご質問を頂戴いたしました。土浦の夢とロマンを歴史に学ぼうと,こういうことでございまして,まず最初に,私の15年の評価を80点としていただいたことに対して,大変うれしく思っている次第であります。しかしそのマイナスの20点がロマンが足りないという,夢が足りないというご指摘だったかと思います。私もどちらかというと,政治家というよりも商人で育ってきた経緯がありますので,その辺のところがあるのかなと感じた次第でございます。しかし,夢とロマンというのも大変大切なものだと私も思っているところであります。そういう中で,土浦の歴史や将来像という視点から,答弁を始めさせていただきたいと思います。 ご存じのように,今,本市の基盤というものは,江戸時代の初期に城下町として形成をされました。当時,人とものが行き交う,水陸交通の要所であった土浦は,交通と産業の発展に支えられまして,先人たちのたゆまぬ努力と情熱によりまして,県南を代表する都市として着実な発展を遂げ,今日に至っていると思います。一方,近年我が国におきましては,急激な人口減少,少子高齢化の進行,経済のグローバル化,そしてICT社会の著しい進展,さらには地球規模での環境問題の顕在化など,社会の大きな転換期というものを今迎えていると思っております。こうした波がこの土浦市にも押し寄せております。 このような中,私は終始一貫して,「市民と協働のまちづくり」,そして「行財政改革の推進」を二本の柱として市政運営に取り組んでまいりました。市民と行政の新たな関係ですね。健全でスリムな行財政運営体制というものを構築することで,強固で持続可能な,市民生活を支える基盤づくりに努めまして,その礎を基に,大型事業というものを含めた数多くの施策に邁進をしてまいりました。さらに,これからのまちづくりにおきましては,これまで整備をしてまいりました施設の活用が鍵となりますこと,また,何よりも長期的な視点でのまちづくりの取り組みが必要であると考えております。 したがいまして,今後も先人から受け継いだこのまちが,これまでの歩みを止めることなく,「昨日より今日,今日より明日」と,着実に一歩一歩積み重ねることが重要でございます。誰もが住んでみたい,また住んでよかったと思える,「新しい土浦」を築くために,市民の皆さんと一緒に,土浦ならではのこの個性と魅力というものを高めながら,活気にあふれた,にぎわいのあるまちを創出することで,次の世代に誇れる土浦を引き継いでいけるように,全力を傾注して取り組んでいるところでございます。 さて,議員から5点ほどご質問がございましたが,私からは,3点目のつくばエクスプレスを土浦駅へにつきましてお答えをしたいと思います。 つくばエクスプレスは,首都圏の北東部地域の交通体系の整備,それから,既設鉄道の混雑緩和,首都圏における住宅供給及び沿線地域における産業基盤の整備と業務核都市の形成を図ることによりまして,新たな生活空間と,こういうものを創造して,沿線地域を活性化することを目的として,平成17年8月に秋葉原からつくばまでの1都3県,延長約58キロメートルを最速45分で結びまして,沿線自治体などが株主となっております首都圏新都市鉄道株式会社が運営をする都市高速鉄道でございます。 つくばエクスプレスの整備にあたりましては8,081億円の事業費というものを要しまして,沿線自治体におきましては,首都圏新都市鉄道株式会社へ出資や資金の貸し付けというものを行ったものでございます。 まず出資につきましては,発行株式数370万326株のうち331万86株,これは1,655億円ですけれども,沿線自治体で出資をしております。そのうち約1,100億円,事業費の14%相当額ですが,事業費に充てられているとのことでございます。なお,出資割合としては東京都及び茨城県ほか2県が48.64%,つくば市ほか10の市や区が40.81%となります。 次に,資金の貸し付けにつきましては,事業費のうち3,200億円,事業費の約40%相当額ですが,無利子で貸し付けをしておりまして,割合としては東京都及び茨城県ほか2県が96.7%,八潮市ほかもう1つの市が3.3%となっております。残りの約3,800億円につきましては,首都圏新都市鉄道株式会社が財政投融資等によりまして資金調達をしております。 利用状況ですが,開業当初,一日あたり15万人程度であった利用者が,平成29年度には37万人と約2.5倍に増加をしております。当初想定をされました需要を大きく上回っているものとなっております。 我が国が本格的な人口減少社会を迎える中にあって,鉄道整備と一体で進められました沿線開発というものが,筑波研究学園都市を始め,沿線自治体における人口増加へ大きく寄与しておりますことから,私も平成27年当時,ちょっと声が出なくなったのではないかというお話を頂戴いたしました。私もこれからの時代を考えると,このような状況があるということで,将来を展望して,もう1つは広域的なまちづくりと,こういうことに向けてということが1つ。もう1つは,多角的な広域行政というものの推進と,このエクスプレスの土浦延伸というものを掲げさせていることは事実であります。しかし,今のようなお話をさせていただきました。長い時間をかけて,努力すべきこととして,将来的に今のようなことで土浦までの延伸と,常磐線とのドッキングを目指す構想というものを,将来の展望として掲げさせていただいたということでございます。 しかしながら,首都圏新都市鉄道株式会社の経営状況につきましては,平成29年度の営業実績は累積損失を解消いたしまして,開業以来初めて利益剰余金を計上されている一方で,鉄道建設に要しました債務残高というものは5,757億円となっているとのことでございます。 また,つくばエクスプレスの延伸に向けました関係機関の状況につきましては,本市も加盟をしております茨城県つくばエクスプレス等整備利用促進協議会におきましては,東京駅までの延伸をただいま第一の目標として掲げております。そして活動をされている,そんな状況でございます。さらに,先ほどお話もございましたけれども,平成30年5月に本市を含む7つの市議会の正副議長で構成をいたしますTX茨城空港延伸議会期成同盟会というものが設立をされました。つくばエクスプレスの茨城空港までの延伸に向けて,様々な活動が行われていることはご案内のとおりであります。先ほど,茨城空港へだったら常磐線の石岡から,今までの路線があったはずですから,それでやることが時間も早いしお金もかからないのではないかというようなお話もいただきました。私もそんなふうに思っている者の一人でございます。それから,先ほどの話で同床異夢,我田引水というお話もありましたんで,恐らくそういうことを始めると,自分のまちへエクスプレスを持っていきたいということが,様々な意見が出てどういうふうになるのかなという心配もしていたところでございます。 そんなところで,一方,つくばエクスプレスを土浦駅まで延伸するための事業費というものも,予算には組んでいないんですけども我々として勉強させていただきました。約840億円もの巨額の事業費というものが見込まれる,壮大なプロジェクトとなることが想定をされておりますことから,土浦駅までの延伸にあたっては,国家プロジェクトとして,また県として,地域全体を見た地域プロジェクトとして取り組んでいただくことが前提になってくるのかなとただいま思っているところでございます。 なお,本市にとって交流人口,それから定住人口の確保というものを図る上で,非常に重要な路線であるJR常磐線につきましても,これまで利便性の向上に向けまして,JR東日本に対して,各種要望を行ってきているところでございます。議員ご承知のように,最初は青電を,快速電車を土浦へということから始まりましてもう三十数年歴史を重ねてJRに要望してきたところでありまして,長い時間かかりましたけれども,そういう大きな若い世代の,青年部の集まりでしたから,やはり10年,20年先のことを考えてやろうよというようなことで,あの会が発足したと思うんですけれども,そういう夢がかなって,土浦駅まで今延伸をしていると。ただ,交直両用はそのままであるということで,大変なJRも,恐らくお金を費やしたのではないかと思っております。 そしてそれから開通をして,万博の時にあの青電が土浦まで来て,電流基地ができたおかげでできて,そしてまたその後,今度は東京駅乗り入れをみんなで頑張ろうというようなことで若い人たちが頑張っていただきまして,これも東京ラインというのができました。品川まで常磐線が行くようになりました。本当によかったと思っています。そして,一昨年の10月だったですか,ダイヤ改正におきまして,これも要望してまいりました。そのおかげで一昨年ですね,29年の10月に東京・品川駅の乗り入れ本数というものが大幅に拡大をされまして,輸送力というものが大幅に強化されたということは,ご案内のとおりでございます。 そしてそのおかげだと私は思っていますけども,東口にマンションが建って,それも大分売れ行きがいいということをお聞きしておりますし,また西口にも図書館の奥に,これまたマンションが今年度ですか,から建設が始まるというお話を聞いておりまして,定住人口に大いに寄与していただいていると思っておりまして,その点においては,若い人たちの運動,そしてJRのそういうことをしていただいたということが,大きく影響していると私は思っているところであります。 また,つくばエクスプレスと競合をすることでJRというものは,利便性のさらなる向上というものを,これからも期待をしているところでございます。これからもJR東日本に対して,現在の運転本数の増発,それから東海道の相互直通実現といったものを今目指しておりますんで,常磐線のさらなる利便性の向上に向けて,要望活動を継続しているところでございます。 いろいろお話をしてきましたけれども,こうした現状というものを踏まえますと,エクスプレスの土浦駅への延伸というものにつきましては,解決していく課題というものが数多くあると思っております。またとりわけ本市においてはJR常磐線の利便性の向上に向けて,利用促進を図る必要があることから,時期を見極めることが大変大切かなと,私もあったらいいと思っておりますけれども,時期を見極めることが必要でありまして,茨城県つくばエクスプレス等整備利用促進協議会におきまして,常に情報というものを収集して,社会経済情勢の変化,今後の交通需要,それから東京駅延伸の動向というものを見定めながら,協議会を有効に活用しつつ,中長期的な視点に立って,国,県,首都圏新都市鉄道株式会社,それから関係機関に働きかけを行うべきものと考えておりますので,どうぞご理解をいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(海老原一郎議員) 教育長。  〔教育長 井坂隆君登壇〕 ◎教育長(井坂隆君) 創政会を代表しての内田議員の土浦の夢とロマンを歴史に学ぼうのうちの1番目,刀剣のまちについてお答えいたします。 予定ではそういうことになっていたんですけど2番目のお話の中で,山ノ荘地区の話が出まして,「宝篋,小野に竜ケ峰,並ぶ緑の美しさ」,その後は歌で歌えば歌えるんですけども,旧山ノ荘小学校の校歌の1番でございまして,宝篋印塔,東城寺のありまして,宝篋山というのは今つくば市の方がメインになっていますが,私の頭の中ではロマン,歴史的な,筑波山麓1300年の歴史の中では,やっぱり宝篋山は土浦のものであると。世間がどう言っているか知りませんけども,思っております。そこから流れる天の川,恋瀬川に行きますと途中に雪入川というきれいな名前の川があって,それが霞ケ浦に流れ込むと。筑波山頂,霞ケ浦,鹿島神宮を結ぶトライアングルは,千数百年の昔から聖なる地域でありまして,土浦はその中で,議員先ほどお話しのあったように常総の雄として,常総というのは茨城県県南地方と千葉県北部を結ぶ地域であったわけであります。江戸時代末期,黒船が来た頃には,徳川幕府の重鎮たちが色川三中のところに,今後の日本の国政をどうしたらいいかを尋ねてきたという150年前の歴史のあるのも事実であります。そういうことを踏まえまして,議員質問の1点目,刀剣についてお答え申し上げます。 土浦市は平成14年,2002年に土浦藩主土屋家の刀剣82振を購入し,重要美術品1振の寄贈を受けました。その後,土屋家が所蔵していた刀剣を平成20年に1振寄贈を受け,平成23年に1振購入いたしましたことから,現在,本市の博物館には土屋家刀剣85振が収蔵されております。これらの中には国宝1振,重要文化財4振,議員から説明があったとおりでございます。重要美術品6振の非常に価値の高い11振がございます。特に国宝につきましては,茨城県にあるのは本市博物館と鹿島神宮の直刀の2つだけでございます。 一般に大名が所有する刀剣は散逸してしまっていることが多く,まとまって現存している例は多くありません。そのような中,本市の博物館には土屋家刀剣が一定量まとまって収蔵されていることに加え,その多くが刀身のみならず,つかやつば,刀身を納めるさやなどを総称するこしらえと,正真正銘の「折紙付き」の語源になっております,当時の鑑定書である折紙がともにそろっている点などが,他に例を見ない特徴となっております。このように土屋家刀剣は,国内でも優れたコレクションであり,花火やマラソン,レンコンに続く,土浦が世界に誇る文化遺産ともいえるのではないでしょうか。 そうしたこともございまして,市内外に土浦市が所蔵している刀剣コレクションを知っていただくため,本市の博物館では現在,3つの事業を行っております。 まず1つ目は,「今月の土屋家刀剣」と題した展示コーナーを設けて公開を行っております。 平成19年に展示室をリニューアルし,刀剣専用のコーナーを設けましたことから,ご来館いただければいつでも刀剣,または刀装具を鑑賞することができるようになっております。なお,この展示コーナーにつきましては,資料の長期的な保存も考え合わせ,月に1回,展示替えをしながら鑑賞いただいております。展示の内容につきましては,本市の博物館のホームページやSNSを通じて,「今月の土屋家刀剣」の情報を毎月更新し,新たな来館者やリピーターに情報を発信しているところでございます。 2つ目は,国指定重要文化財の国宝,重要文化財の刀剣の特別公開についてでございます。 国宝の刀剣「筑州住行弘」という銘がございますが,を始め,重要文化財や重要美術品に指定されている,特に貴重な刀剣を公開しております。土屋家の2002年における刀剣購入以降,土浦全国花火競技大会にあわせて公開し,全国から訪れた大勢の花火観覧者の方々にもご覧いただいておりまして,近年の刀剣ブームもあり,平成30年度の特別公開には1,800人を超える来場者がございました。 また,これとは別に,内田議員からお話のありましたとおり,平成25年3月開催の「婆裟羅たちの武装展」には3万人近い入館者がございました。その収支決算はどうなっているのよというお話だったと思いますが,この展覧会の開催のためにかかった経費は2,012万円ほどでございます。その際の入場料,図録ですね,展覧会の本です,図録販売の収入は1,752万円程度でございまして,それを2,012万円から1,752万円を差し引きますと260万円になると思います。市として出費した額は,表面上は260万円でそれ以外にいろんなことがありますけども,議員のご質問に答えられるのは260万円で,3万人の人が土浦に来ていただいたということで,いわゆる現代社会,文化におけるデカルト空間というか,経済的なお金の額ではないよと。人の心,ロマンが大事なんだという,そういうご指摘のとおりだと思います。 3つ目は,JR東日本水戸支社で行っているスタンプラリーにあわせた刀剣展示でございます。 JRでは3年前から「水戸の梅まつり」にあわせて,スマホゲームやアニメで人気の「刀剣乱舞」のスタンプラリーを開催し,期間中は沿線各駅に,ゲームに登場するキャラクターの等身大パネルとスタンプが設置されております。土浦駅には平成29年から設置されるようになり,今年は「数珠丸恒次」という,駅にかかってあるあれは数珠丸恒次というんだそうでございまして,その背景は私はよく理解しておりません。なお,キャラクターとスタンプが駅の改札口に設置されております。 本市の博物館ではこの企画にあわせて,土浦駅に設置されたキャラクターに関連する刀剣を展示いたしております。これにより,近年,「刀剣女子」と呼ばれる女性の見学者も増加している状況にあります。 また,刀剣の展示とともに,ホームページやSNSなどを利用した情報発信のさらなる充実と,図書館などの施設との連携を強化いたしまして,土屋家刀剣の持つ魅力をこれまで以上に発信し,より多くの方にご来館いただけるよう工夫を凝らしてまいりたいと考えております。 今後とも市民ギャラリーなどでの展示も研究を続け,これまで蓄積してまいりました本市の歴史情報や文化資源が,文化,歴史のまち土浦の活性やにぎわいづくりの一助になるよう努めてまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 ○議長(海老原一郎議員) 都市産業部長。  〔都市産業部長 塚本隆行君登壇〕 ◎都市産業部長(塚本隆行君) 創政会を代表しての内田議員のご質問の大きい1番,土浦の夢とロマンを歴史に学ぼうのうち,私からは3点ほど順にお答えをさせていただきます。 まず初めに,東城寺・小野地区の山麓に大自然公園を,ジオパークについてお答えをいたします。 本市の北部に位置します筑波山麓から続く山々につきましては,雄大な自然が広がり,春には山桜,夏には緑に覆われ,秋には色づく木々など,年間を通し四季折々の魅力にあふれ,美しい景観は訪れる人を癒やすとともに,降る雨を保水する水源の涵養機能を果たし,そこを源流とする天の川は,下流域の田畑を潤しております。このようなことから,本市におきましてはこの地域を第8次総合計画の土地利用構想の中で,「緑地保全・活用ゾーン」に位置付け,筑波山麓の緑豊かな自然は,美しい景観とともに水源涵養,生態系の維持などの機能を有することから,周辺自治体とともに自然環境の保全を図る地域として,山麓の周辺地域につきましては,市民や観光客が自然に身近にふれあえる地域として,自然環境の保全に十分配慮しつつ活用を図っているところでございます。 特に東城寺地区から小野地区にかけましては,歴史ある寺社,仏閣や,懐かしい里山の風景,さらには絶世の美女と謳われた小野小町終焉の地としての伝説が残っており,この一帯を小町の里と位置付け,地域の魅力化を図っているところでございます。小町の里の中心に整備をいたしました小町の館では,ハイキングや散策に訪れる方への情報の提供,里の歴史や文化の伝承,里山の風景と環境の保全,食育,食体験の場としての機能を持たせ,それらを活用した様々な事業を行っております。また,この地域は近年,地質学的な価値のほか,貴重な文化遺産である数多くの石仏や巨大な五輪塔などの石造物が残り,人々の営み,歴史や文化を体感できる地域として,筑波山地域ジオパークの山ノ荘地区ジオサイトに認定され,教育・保全・観光を主軸とした新たな地域振興が図られております。 議員から「東城寺・小野地区の山麓と三つの土地,さらにはその周辺を何とか夢とロマンを実現できる地域にできないか」とのご質問をいただきました。この地域一帯は優れた自然の風景地を保護するとともに,その利用を図ることを目的として,昭和44年,水郷筑波国定公園に指定され,筑波山麓の優れた自然の景観を残し,守られてきたことなどから,今後につきましても小町の館を拠点に,市民や観光客など多くの方が,身近に歴史や文化,自然にふれあえる地域として,自然環境の保全に十分配慮した活用を図っていきたいと考えておりますので,ご理解のほどよろしくお願いいたします。 次に,県道土浦大曽根線スマートインターチェンジを設置についてお答えいたします。 昨年の12月議会において,関連したご質問がございましたので,それ以後,各方面にスマートインターチェンジについて確認を行ってきたところでございます。ここで改めてスマートインターチェンジにつきまして説明をさせていただきます。 従来,新たなインターチェンジの設置には,多額の費用と労力が必要だったのに対し,スマートインターチェンジは構造がコンパクトで簡易な料金所のみを設置する,低コストのインターチェンジでありながら,既存の高速道路のインターチェンジと同様の効果が期待できるものとなっております。このスマートインターチェンジは社会実験を経て,平成18年度より全国的に本格的な設置が開始され,現在では全国に114カ所設置されており,本県におきましては常磐自動車道において東海,水戸北,友部SA,石岡小美玉の4カ所で設置がされている状況でございます。さらにこの4カ所に続き,平成29年度には圏央道において,(仮称)つくばスマートインターチェンジが新規事業化され,常磐自動車道においても(仮称)つくばみらいスマートインターチェンジの設置に向けての準備が始まっているところでございます。 スマートインターチェンジ整備までの流れでございますが,まず,事業主体となる地方自治体において,必要性や周辺道路の現況,整備方針の確認等の検討を行うこととなっております。その中で国が必要性を認めた箇所について準備会を設置し,国による準備段階調査が開始され,これと並行して社会便益や利用交通量等の概略検討,さらに詳細設計や整備費用等の詳細検討が行われます。これらの調整が調った後,国,県,市,高速道路会社等の関係機関で構成する地区協議会において決定される実施計画書を提出することで,新規事業化がされるという流れになっております。議員のご質問にもありましたかすみがうら市は,この整備の流れの中の最初の段階であり,土浦北インターチェンジ千代田石岡インターチェンジの間を候補地として,今年度より設置箇所の検討や交通量見込み等の調査が始まっていると伺っております。 ご質問の県道土浦大曽根線へのスマートインターチェンジの設置につきましては,利便性の向上も設置要件の1つとなっておりますが,茨城県高速道路対策室に確認をしましたところ,国が必要性を認めるにあたり特に重視されるのは,スマートインターチェンジ本来の趣旨である低コストであることや整備後の効果とのことでございました。当該箇所は常磐自動車道と直行するように県道土浦大曽根線が東西に走り,連結は比較的しやすい箇所と思われます。しかしながら,直線での本線への合流となると,加速帯や減速帯を通常より長く整備する必要があり,そのため橋梁部分にかかる恐れがあることから,多額の整備費用が見込まれ,茨城県内においても橋梁部分を含んだ整備の事例はないという状況でございます。 このようなことから,総事業費や整備後の効果などを慎重に精査する必要があり,事業は地元主体で進めるとされていることからも,引き続き先進事例の検証を行うなど,スマートインターチェンジに関する調査研究を進めてまいりたいと考えておりますので,ご理解のほどよろしくお願いいたします。 次に,亀城モールと公園ビルについてお答えをいたします。 先ほど議員からもございましたが,公園ビルは亀城公園の東側から筑波銀行本店付近までの間にあります3階建ての商業ビルで,現在の建物は昭和32年,川口川の水路暗渠化工事を実施する際,水路の管理者であった茨城県の許可を受けて,水路の上に建築されたものでございます。平成17年度には地方分権一括法の制定によりまして,公園ビルの底地である水路用地が,法定外公共物として国より本市に移譲され,公園ビル商業協同組合に占用許可を行い,今に至っております。 さて,議員ご質問の公園ビルをモール化してはどうかということですが,当初の亀城モール整備事業は,平成元年度に策定されました土浦市中心街地区再生計画,これは平成24年度に策定いたしましたまちなかグランドデザインの前身ともいえる計画でございますが,その中で,駅前都市拠点と亀城公園がございます歴史文化拠点までの延長約1キロメートルについて,回遊性を創出するための都心軸を亀城モールとして位置付けしたところでございます。その後,公園ビル前及び駅前通りの土浦駅から川口一丁目交差点までの歩道については,先行して県が歩道整備を実施したことにより,街路空間の高質化が図られたことから,グランドデザインにおいては整備済区間を除く駅前通りの川口一丁目交差点から中央一丁目交差点までの延長約180メートルの区間を,改めて亀城モールとして位置付けたところでございます。また,平成25年度に策定した土浦市中心市街地活性化基本計画におきましても,この区間を亀城モール整備事業として位置付け整備を進めてまいりましたが,この度I期工事といたしまして,約150メートルの区間が今月29日に完成する運びとなったものでございます。 この亀城モール整備事業でございますが,亀城公園やまちかど蔵などの歴史資産へと誘う空間を演出するとともに,来訪者にとって憩いの場所となるよう,植栽や自然石を利用したベンチの設置に加え,舗装はモール505と連続した意匠とし,中央部分にはかつてこの付近を流れていた川口川の面影をカラー舗装で再現いたしております。なお,事業費は約5億2,000万円,国の社会資本整備総合交付金を活用し,国費率は2分の1となっております。 本市ではこれまで中心市街地活性化基本計画に基づき,駅前への市庁舎移転や新図書館,市民ギャラリーを核とする再開発事業,駅前西口広場の整備など,都市機能や基盤施設を再編・集約化したことにより,成果として駅周辺を中心に,平日のにぎわいを取り戻してきたところではありますが,休日のにぎわい不足などが課題となっていることから,現在,平成31年度を初年度とする第二期土浦市中心市街地活性化基本計画の策定を進めているところです。こうした中,亀城モールにつきましては,遊歩道としての機能に加え,憩いの空間としての活用を図り,にぎわいを創出するとともに,歩行者などの安全性を高めることで,中心市街地の回遊性向上につなげてまいりたいと考えております。 議員ご質問の公園ビルのモール化につきましては,現在進めております亀城モール整備事業や,第二期中心市街地活性化基本計画の効果などを見極めながら,調査研究してまいりたいと考えておりますので,ご理解のほどよろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(海老原一郎議員) 24番内田卓男議員。  〔24番 内田卓男議員登壇〕 ◆24番(内田卓男議員) 5つの質問をしたんで私の頭がちょっと混乱しておるんで,その点はお許しをいただきたいと思います。 まず,井坂教育長からご答弁いただきました刀剣の話です。私が言いたかったことをちょっと言われちゃいましたので私も戸惑っておるんですが。 議会の初日の5日です。読売新聞に偶然ですが,新聞記事が出ました。それは「刀剣の魅力発信 茨城大学が水戸でイベント」という見出しの記事でございます。これは先ほどの視点とちょっと違う記事,大学の先生の話でちょっと読ませていただきますと,「刀剣ブームで水戸市を訪れる女性がふえていることを受けて,茨城大学は2日,水戸市南町のまちなか・スポーツ・にぎわい広場で刀剣の魅力を発信するイベント「茨城遊学プロジェクト‐花の陣‐」を開いた。専門家が特別講義をし,市職員が刀剣スタンプラリーの裏話を披露した。ゲーム「刀剣乱舞」をきっかけに,全国の博物館に女性が来場したのが2015年で,徳川ミュージアムにも多くの来訪者が訪れた。市観光課の川野邉俊さんは,何か活用することはできないかと考え,16年の梅まつりに周遊イベントで景品を配布する企画をしたと振り返る」と。17年からはJR東日本水戸支社と,先ほどの教育長のお話でございます。18年の実績でミュージアム入場者がコラボ実施前に比べ5倍となった。景品配布数は9,000枚から2万5,000枚まで伸ばしたという。アンケートでは81%の方が県外から訪れているという集客力を発揮しているということですね。それと,徳川ミュージアムの粟野研究員は,ゲームキャラクターになった刀,「燭台切光忠」の由来を紹介,これは伊達政宗から水戸家が譲り受けたとされる,政宗がお小姓さんを,いわゆるろうそくの燭台ですね。手前にあった燭台ごとお小姓を切った刀だと,そういう意味で「燭台切光忠」という刀を紹介した。JR,市,「刀剣乱舞」とのコラボで,水戸市全体の活性化につながっているんだと話しておりました。 実は私,この記事を見まして,一昨々日ですか,金曜日に徳川ミュージアムに行ってきました。10時半頃でございましたが,やはり女性が多かったです。年齢的には平均しますと45歳ぐらいかなと推測しておりますが,時間とともにお客さんが増えてくるのを感じました。刀剣だけをじっと注視して見ておったんですが,刀剣以外にも当然,水戸家のお姫様がお興入れした時の道具だとかいろんなことがありましたですけど,私は刀剣を中心に見てきたわけです。 水戸家には当然,土浦藩9万5,000石の譜代大名これより,徳川御三家の水戸家にははるかにすごい刀剣があるんであろうと私も思っていました,教育長ともそんな話をしましたね,この前。実は,この「燭台切光忠」,真っ黒けなんです。想像できなかったです。それで,この柄のところに,金属製のものが付着しているんですね,真っ黒です。何でかと思ったら,多分隅田川の近所にあったんだと思うんですが地名は忘れましたけど,いわゆる徳川家の江戸屋敷があった所かな。明治,大正とこう当然,貴族院とか何かやられたんですが,実は,関東大震災の時に焼けちゃったんです。このいろんな財宝が。それでこの「光忠」も焼けちゃったということであります。 そのことを多少がっかりしたんですが,実は他にも刀がありました。それは何々の刀の再現の刀みたいなものなんですね。ところが先ほど教育長が言いましたけど,土浦の刀の展示,全部折り紙が付いていますよね。1本も折り紙付きの刀は展示しておりませんでした。これ私,ある意味でショックだったです,逆ショックですね。教育長と話したの,ちょっとずれた,私もびっくりしたんですけど,いや,皆さん本当に,本阿弥家のあの折り紙,これは大変なものだということを改めて徳川家でも,そういうものなんだなというふうにして,改めて土浦の刀剣についての認識をしたところであります。 ここで申し上げたいのは,先ほど土浦は「戦国BASARA」という,いわゆるゲームソフトとコラボしたわけですね。水戸は今度は別な会社なんですね。これはDMMゲームズとニトロプラスが共同制作したゲームなんですね。「刀剣乱舞」,まさに刀剣乱舞ですね。このゲームソフトと水戸がコラボしたと,こういうことです。土浦は「戦国BASARA」といって,それはもう兜やら鎧やら全部そういうことのゲームソフトということ,刀剣も当然含んでいるんですが,そういうことでやった。私は,教育長さん,「刀剣乱舞」とだっこしてしまいましょうよ。要するに土浦の刀剣を,見てくれよということを今日は申し上げたかったんですね。既に「戦国BASARA」のゲームソフト,カプコンとはもうコミュニケーションがあるわけですから,そういう意味では,だからその両者で,交互に毎年イベントをやるとか,そんなことをまちづくりに活かしたらいいのではないかということを,今日は提言したということです。 私,ネットで国宝,刀剣と引いてみたんです。教育長,これは恐ろしいですからね。土浦の国宝は載っていないんです。土浦のホームページには載っています。例えば刀剣博物館であるとか,いわゆる国宝なり重要美術品の一覧表に,土浦の文字がないんです。個人所有になっていました。ということはいかにそういう発信力が,やっぱり遅れているのかなと。土浦のホームページを見る人しか見られないのではしようがない。やはり皆さんがこの刀剣を見ている,刀剣女子が,やっぱり見る。重要文化財の刀はどこにあるんだろうと。国宝の刀剣はどこにあるんだろうというのがわかる,そういうホームページなりそういうのがあると思うんですが。私はそれで,確かにその表の制作したのがちょっと平成の最初の頃で大分古いんです。ですからそういうものは更新するようにやっぱりアクションしていくということが大事なのかなと。そういうことからやっぱり変えていかないと,宝の持ち腐れというのはこういうことを言うのかなと思っています。以上,その辺のこともちょっとお伺いできたらなと,もっともっと発信していこうよということを申し上げたいと思っています。 2番目の東城寺・小野地区の山麓にということで,ちょっと話がでか過ぎるんで,答弁するほうも大変ご苦労されたなというふうには思います。ただ,本当に荒唐無稽ということを言っちゃったら私も立場がないんですけど,やっぱり何か,皆さんで知恵を出して,私らも人生そうは長くないですから。ですが,若い人が,優秀な職員がいるんですから,そういう方々の知恵を引き出すことを,ぜひやってほしいなと思います。それには当然外部のコンサルタントとかそういうものの知恵も必要,ただそれにはお金がかかるということですが,いずれにしてもそういうことで。 ただ,大事なことは市長さん,金がないと言っちゃうとそれで終わっちゃうんですよ。何事も,我々もお金がありませんというと,そこで終わっちゃう。じゃなくて,今はありませんが,10年後はあるかもわからないんですよね,3年後はあるかもわからない。やっぱりそうしないと頭が,思考が止まってしまうし,そういう意味で,夢とロマンなんていうのは大体そんなもんですよ。ということで,ちょっと申し上げたいなと思っています。 つくばエクスプレスについて市長さんからお答えをいただきましたが,要は,技術的な問題。ここで技術的な問題を語れる人は誰もいないんですよ。ただ,あったらいいな,できたらいいなというところから我々素人はやらないと先に進めない。聞くところによると,エクスプレスを高架道を走らせることができないということは私,聞きました。なぜならカーブがきついんですって。重量に耐えられるかどうかもわかりませんが,そういうことで新交通システムを前提につくったものだから,電車を載せることができないとか,そういうことを私,わかりませんでしたが,いや本当かいと。カーブはゆっくり走らせればいいんだなというふうには思いますけど。 その辺のことを,やはりそれはそれで,駄目ならじゃあこうしようよということを考えていく必要があるんで,やっぱり引っ張ろうよと,持ってこようよというのがその熱意が,何でもそうです。常磐線,先ほど青電から,品川までいくこの何十年の過程の中では,技術的な問題で大変に暗礁に乗り上げていることはいっぱいあったんですよ。柿岡の地磁気観測所がどうだのこうだのといってね,いろいろぶつかった,しかしそれを全部乗り越えてきた。その時に先ほど850億円かかると言ったか,誰だか。ちょうど金額が私,思い出すんですが。山之内さんという副社長,JRの当時。と,陳情でやった時に,実はねと皆さん,今の東京ラインができる,いわゆる秋葉原,神田のあの跨線橋ね。あれをやるのに800億円かかると,こう言ったんですよ。しかしそれは実現してしまったんですよね,本当にね。結果,実現できたでしょう。あれは市町村の負担が要るとかなんとかということだった,当時ね。ところが,JRは面倒くさいから自分でやっちゃう。JRは自分の力で800億円全部,自分で払ったんですよ。時代とともに変わってくるんで,そういうことでやっぱり欲しい,できたらいいなが私は大事だろう。だから,ああだからこうだからとできない話ばかりしない。これがやっぱり大事なことだと私は思います。そういうことでちょっとでもいいです,時間がありませんから。 それと,スマートインター。塚本部長,スマートインター,やっぱり駄目だよ,難しい話ばかりしてたんでは。これは道路会社の話をしたんでは駄目なの,土浦がこうするんだと。要は,道路会社がチェックする機械まで払うんだ。そこから先は地方自治体が払うんだという原則なんだから。それは県道でしょう,何回も言うけど。土浦の方で出さなきゃならぬことはあると思いますけど。やっぱりそれぐらいアドバルーンをやらなかったら,何もできませんよということを言いたいんで,調査研究をやっていただけるということですから,ぜひそういうことの,進むようにお願いしたいと思っております。 亀城モールと公園ビルですが,本当に亀城モールという言葉,またその事業をやる時に,まさか公園ビルがないなんていうことを想定していませんよ,誰もね。誰も想定できない。だから,亀城モールという名前を付けているんだ,しかし,結果的にあそこが公有水面だということで,いずれ壊さなきゃならぬもんだということを,誰もとは言いませんが知らなかったということは,これは現実のことです。しかし,それはなぜかといったら,営業して住んでいる人がお前どけよと言ったらぶっ飛ばされますから,これは誰も言えないのはわかっております。ただ,この内容がわかった以上は,やはり当然,関係者にはやっぱり,優しくすることも必要だなと。また,土浦の観光,またまちづくりのために,もし国が2分の1出していただけるんだったら解体するのに。これはいい話だなというふうには思いますが,その辺のことも含めて,お答えいただける,ちょこっとだけ。いずれにしても調査研究ということを言ってくれましたから。 それで最後に市長さん,先ほどもちょっと言ったんだけど,やっぱり市民の方からも出るのは,本当の話,こういうことを言うんですよ。土浦市は金がないんだってね,区長さんなんかにも言われるんですね。私はその時にこう答えています。親が子どもを教育する時に,息子よと,娘よと,俺んちは金がいっぱいあるから,幾らでも使っていいよという親はいないです。そうだよね。やっぱりちょっとお前,けちるなり,カットするなりと,当然やるのはあたり前でしょう,ろくな子どもに育ちませんよ。ですから,当然,いやそれはちょっと,ちょっとというのはいいんですけど,それをちょっと行き過ぎると,職員の方,思考が止まっちゃうんですよ。だから議論していても全然おもしろくない。夢がないということになってしまう。ですけど,私は,今はなくても,来年,再来年というやっぱり期待を持たせないと市長さん,そこらをひとつ,よろしくお願いします。 ありがとうございました。 ○議長(海老原一郎議員) 市長。  〔市長 中川清君登壇〕 ◎市長(中川清君) 内田議員からの再質問でございます。全体の中で,市長の見解といいますか,そういうものをちょっと聞かせてほしいということかと思います。 お話を聞いておりまして,夢とロマンというのは,片方では大事だなと私も思います。ただ職員でもうお金がない,金がないということで萎縮してしまっては困るんで,そういうことはこれからもないように,そういうつもりはないんですけれども,そうだとしたら,先ほどのお話があったんで,そうだとしたらまずいわけで,それはそれとして語る,しかし現実は現実で語るというのは,両方大切だと思っていますんで,そうあったとしたら,それは直していきたいとまずは思います。 まず,刀剣についてもっと発信したらというようなお話がございました。そのとおりでございますんで,日本刀はもう先ほど来お話がありますけれども,豊かな感性によりまして,武器が美術工芸品にまで昇華されたといわれる文化財でございますんで,千年を超えて,大切に保存をされて,歴史的,文化的にもその果たした役割というのは大変大きいと言われておりますし,私もそう思います。海外からも非常に高い関心が寄せられているというのも事実でありますんで,国宝を含む本市の85振の刀剣につきましても,先ほど教育長の方からも答弁をさせていただきましたけども,これまで以上に広く世界に発信をしていきたいと,こういうふうに思っております。そういうことをすることによって,土浦の宝としてさらに磨きを増すのではないかと思いますんで,今まで以上にいろいろな世界へ発信をしていきたいと思っております。 また,ハード面での公園ビルのモール化ということでもお話をいただきました。 先ほど,部長の方から答弁をさせていただきましたけれども。技術的な課題というものがございますが,公園ビルがモール化され,裁判所から亀城公園の姿というものが目の前に広がる風景ですね。それを思い描くと,私も内田議員と一緒でありまして,昔をしのばせる,そんな景観かなと私も思っている次第でございます。ですからこの辺のところをどうしていくかという問題,先ほど部長の方から話をしましたけども,大いに研究をしていきたいと思っております。 それから,その他のハードですね。ハード面,いずれもエクスプレスの問題等々,壮大なプロジェクトとなることが予想されるということでございますんで,本市の歴史に根差した,夢とロマンというものが詰まったアイデアであることは確かでございますんで,内田議員の深い思いというものを実感したところでございます。 なお,夢とロマンというものを実現するためには,もう私から言うまでもございませんが,夢やロマンを持ちつつも,先人から受け継いだこのまちというものがこれまでの歩みを止めることなく,何回も言うようですが,昨日より今日,今日より明日と,着実に一歩一歩積み重ねることが重要であると思っています。そのためには,まずは,誰もが安心・安全で,生き生きと希望を持って暮らせるまちづくりと,こういうものを実現するために,将来を見据えた市政を展開することが大事であると考えております。 つきましては,市政運営の指針でございます第8次総合計画に位置付けました各種施策の着実な推進というものを図りまして,10年先を見据えたまちの将来像であります「水・みどり・人がきらめく 安心のまち 活力のまち 土浦」の早期実現に向けまして取り組んでいるところですが,土浦が未来に,より大きく羽ばたいていけるような,長期的なビジョンにつきましても,大いに勉強してまいりたいと考えておりますので,ご理解をいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(海老原一郎議員) なお,時間の都合により,明政会,寺内充議員の1回目の質問及び答弁まで行いまして休憩に入りますので,よろしくお願いいたします。それでは,明政会,20番寺内充議員,会派代表質問をお願いいたします。20番寺内充議員。  〔20番 寺内充議員登壇〕 ◆20番(寺内充議員) おはようございます。 明政会の寺内です。会派を代表しまして,質問させていただきます。 去年の12月に市長さんにうちの会派の要望として12項目要望しました。その中で3項目ちょっと代表質問させていただきたいと思います。1点目が中心市街地活性化,中央地区の再開発と中城地区の,中城地区というのは今の中央一丁目です,歴史的資産の有効活用について。2点目が新治多目的グラウンドの人工芝化について。3点目が土浦駅周辺の喫煙施設整備,国体開催までの整備についてを質問させていただきます。 まず,中央地区の再開発なんですが,私も六,七年前ぐらいの時に,中央地区の再開発のことで執行部に質問した時があります。その時に,ちょうどコンパクトシティでまちなか居住だということがあって,それで市長さんにまちなか居住をさせるのには,ヨコハマ・りぶいんみたいのを取り入れたらどうかということで提案したことを私は記憶にございます。 ヨコハマ・りぶいんというのは,1階の部分を商店街で残すんです。2階から上を住宅にして,それでそのまちなかの居住を図ったらいいではないかと。というのは今の商店街というのは,確かに市長さんがまちなか居住だということで言っているんですが,商店が1つもありません,皆さん,シャッターが閉まっちゃって。ですから,高齢者の方がまちの中に住むと,買い物に不便してしまうんです。本当にまちの中で買い物に不便してしまうんです。私が小学生から中学生の時には,ちょっと家から出たらもう5分ぐらいには八百屋さんがあり,お肉屋さんがあり,お魚屋さんがありということで,ものすごい便利だったあの中心市街地です。それが,皆さんご存じのように半世紀経った,50年経った時にはもう今のような,商店街が成り立たないというようなその環境になってしまいました。それをどうにか活性化するのには,その居住を,市長さんわかっているとおり,居住者が増えなければまちは活性化になりません。それで土曜,日曜なんていうと,本当にお昼の時間なんていうのは,1時間のうちに10人歩いていればいいかなというぐらいの,そのぐらいの通行者にまで減ってしまっています。ですから,商店街の人に聞くと,いや,寺内さん,月曜日から金曜日までは人通りがあるから商売になるんだけど,土曜日,日曜日は人通りがないから,シャッターを閉めておいたほうが,よっぽど経費がかからなくて済むんだよというぐらいに商店街が今落ち込んでいるのが現状です。 それで,私の方でそのヨコハマ・りぶいんを取り入れたらどうだろうということを,七,八年前に提案しといたんですが,やはりそういうものは,先ほど内田議員が言ったように,5年先,10年先を見据えてある程度施策を考えていかないと,例えば市長さんの場合に空き店舗対策なんかも一生懸命になってやっていただきました。これも私たちの会派が沖縄の方に行った時に,宜野湾市に行った時に,商店街が25店舗全部閉まっていたのが,空き店舗対策で,家賃の補助とか,例えば店舗改装のものの補助とかということをやったらば,23店舗があいたということで,それで,土浦市にも取り入れたらどうなんだろうということを提案したらば,市長さんの方もわかっていただいて,家賃の補助と店舗改装の支援を一生懸命になって取り組んでくれるために予算化してくれました。ところが,その家賃の補助と店舗改装のものはどっちかを選んでその補助のものをお願いしますというんでは,やはり家賃のものの半年を選ぶのか,それとも店舗改装の50万円を選ぶのかということではなかなか出店者というのはあらわれてくれないんではないかと思うんです。 それで,やはり今からその事業をやるというのは,ある程度の年代の人というのは,多分今から事業というのは前向きに取り組めないのではないかと。やはり事業をやっていただけるというのは若い世代ではないかと。そうすると,若い世代はどうしても,銀行なんかに融資のお願いに行ってもなかなか信用がないものですから,そのお金が借りることができないと。そこで,自治金融というのがありますよね,土浦市の方で。その自治金融を使っていただいて,若い世代の方に,事業をしてもらうということをしていただければ,ある程度商店街の方も活性化になるのではないかと思うんですが。 でも先ほど言ったように,人口が増えなければ,若い人が起業でちょっと商店をあけたなと思っても,長くて三月です。長くて三月のうちに,あれ,またシャッターが閉まっちゃったというのの繰り返しなんですよね。ですから,やはりまちの活性化というのを本当に大前提でやらないと,駅一極集中型の開発になってしまっているのではないかと思うんですよね。そうではなくて,やはり中心市街地に人をどんどんどんどん取り入れるということをやっていただければ非常にありがたいのではないかと思うんです。市長さんも,とにかくまちなか居住だ,まちなか居住だということは言ってはくれているんですが,それがちょっと施策にあらわれていないとちょっと私は感じてしまいますので,その点,市長さん,よろしくお願いしたいと思います。 あとは中城地区の歴史的資産の活用なんですが,これは今の建築確認の場合には,用途地域の関係で,新築の不燃材の使用が義務付けられているんですよね。そうすると,歴史的なまちをつくるのには,今の建材を使えない。また木造に戻して,歴史的まち並みをつくっていかなくちゃならないということなので,例えば景観のものに対しても,今の新しい建物が建っている,建てちゃった,その人がやはり中城地区の所ではものすごく見られるんですよね,新建材を使った建物。それで,昔からある蔵,例えば大徳の蔵,野村の蔵というものは,ちょっとしたところの,歴史的資産しかありませんので。 それで今回私が,土浦はPR不足だということは先ほど内田議員も言ったんですが,中央一丁目ですね,中城通りです,昔の。そこの所に金比羅様とお不動様があるんですよね。そこの細い路地を昔は歴史的小道ということで,整備したいきさつがあるんですよ。その歴史的な小道を通っていけば,正面が裁判所で,それを真っすぐに行けば今度土浦城に行けるんですよね。私もたまに散歩しながら土浦城を見るんですが,東櫓と西櫓の,ちょっとした博物館の所に人が行っているということは見た時がないんですよ。大徳の蔵と野村さんはどこにあるんですかというのはまちにいると聞かれます。おひな様の時もよく聞かれました。ところが,土浦城はどこにあるんですかということを聞かれた時はないんですよ。何のために歴史的な小道を整備したんだか。やはり歴史的な小道を通っていただいて,それで裁判所を抜けていただければ,西櫓に行けますよ,東櫓に行けますよ。亀城公園を抜ければ,今度は土浦のものの博物館に行けますよというように,人を回遊させるようなことをしなければ,皆さん蔵までは行くんですけどそこから先へ行かないで,みんな戻ってきます,団体の人が。ですから団体の人をとにかくまちの中を周遊させるのには,そういうような歴史的な小道なんかをつくってあるんですから,そこを通って土浦城に行っていただき,それで博物館に行っていただき,それでまた周遊しながら土浦に戻ってきてもらうということをしてもらえれば幾らか違うのかなと。あの2つの蔵だけで歴史的資産の活用だというんでは,ちょっと来た人にインパクトというのはないのかなと思うんですよね。そこのところをちょっと考えていただきたいなと思います。 これが1点目の中心市街地の活性化の問題なんですが,2点ちょっと挙げてあるんですが,私にすれば歴史的資産というのは,やはりもうできているものの周遊をしてくださいと。そうではなくて,1番目の中央地区のところの人口をとにかく張り付けることをちょっと考えていただきたいということを,1回目の質問をさせていただきます。 2点目の新治の多目的グラウンドの人工芝化なんですが,何回か一般質問で聞いていると,人工芝化するのには2億円から3億円かかりますと。あまりにも費用がかかるんで今のところはできませんというような答弁が何回かあります。 それだったらば,例えば人工芝のものを,暫定的でもいいから天然芝で整備するということができないのかなと。というのは,私の会派の方の,柳澤議員が右籾の小学校の所を芝生化にしまして,グラウンドを。それで,一生懸命になって,天然芝でやってもらったということがあるんですよね。その時に,一生懸命になって,天然芝はこうで,これだけの単価でこれだけのことができるんだということで,一緒に私らは会派で,九州の方に芝のことを勉強しに行きました。それで柳澤議員が,右籾小学校のものを天然芝化にしたと思うんです。 その時に,安価でできるものだから,あとはその区画を天然芝にするとその後の芝を刈ったりなんかするので,労力が大変なんだということなんで,私も暫定的に天然芝化とは言っているんですが,やはりサッカー協会とかなんかというのは,今のグラウンドでも天然芝化にしてくれれば,私たちの方で維持管理をしますということを言っているんで,暫定的でもいいですから,全部ではなくていいですよ。例えば何カ所かちょっと試験的にやってみて,それでよければ,天然芝の方でやってみるとか。一番いいのは人工芝にしてあげるのが一番いいんですけども,でも,先の内田議員の質問では予算がない,予算がないということですから,いきなり2億円か3億円の予算をつくって人工芝化というのはこれは多分無理だと思うんですよ。ところが天然芝では,さほどそんなに費用がかからなくてできるのではないかと思いますので,そういうことを前向きに考えていってあげれば,今サッカー人口が増えていて,小中学生が一生懸命になってサッカーに打ち込んでいると。そこで結局,その父兄の皆さんとかサッカー協会の方から,例えば人工芝化にしてもらえないだろうかとかということの要望が,たくさんこうやって議員さんのところには入ってくると思うんですよ。ところが,その代表してやった時に,こんなに費用がかかるものだから無理だということなんで,皆さんちょっと口をつぐんでいるところがあるのではないかと思いますので,前向きにそういう問題に取り組めないかということを,質問させていただきます。 それで3点目なんですが,これが土浦駅周辺の喫煙施設整備についてなんですが,中川市長さんは5日の時の新年度の市政方針の演説の中で,本県で国民体育大会,いきいき茨城ゆめ国体が開催されますと。全国から訪れる方を心からおもてなしをしということを,皆さんの前で市政方針演説で言っておりますよね。 例えば喫煙所というのは,こっちの西口の所がちょっとしたものがありますよね,西口は。ところが東口は階段を降りた所に灰皿があって,そこで皆さん,たばこを吸っているような状況です。朝の通勤時というのはそこを学生が通っていくんですよね。ですから,例えば学生が通っていった時にそこがたばこの煙だったら,受動喫煙になってしまうのではないかと。今回は受動喫煙のことは言いません。これは文教厚生委員会の方で議論していると思いますから。 ただ,囲ってあれば,例えばそういうふうな受動喫煙の被害はなくても済むんですが,東口はただ灰皿が4つか5つ置いてある所だけです。そこで一生懸命たばこを吸ってみんな通勤の人やなんか行くみたいなんですが。やっぱりそこは学生も通りますから,そういうところを例えば学生の喫煙のものを守ってあげるとかということを,考えていただければ非常にありがたいと思うんですよ。というのは平成29年度のたばこ税は12億1,600万余円土浦市に入っているわけですから,その12億円のうちの微々たるものだと思うんですよね,そんなのつくるのは,市長さん。それを,本当におもてなしをするんでしたらば,そういうことをしておいてあげないと,東口に降りて今度は国体で,相撲会場に行くんだといった時には,東口側で降りてくる時に,階段を降りてきたらすごいたばこの,山のようになっている灰皿が置いてあってなんていうんで,それはちょっとおもてなしのうちには入らないのではないかと思いますので,そういうものを前向きに取り組んであげて,それで,ああ土浦というのは環境に優れたまちなんだなということを,とにかく土浦に来る時には土浦の駅で降りなければ来られませんから。駅を降りたらそういうような状況で,それで市長さんが,いや,心からのおもてなしなんて言っていたんでは,言っていることとやっていることがちょっと違うのではないかと思いますんで,ここはどのようにするのか,市長さん,明快な答弁をしていただければ,そうすれば,市長さんが言っている,ああなるほどなと,心からおもてなしをするようなことを考えてくれているんだなということで,市民の人も納得していただけるのではないかと思いますので,そのところをよろしくお願いいたします。 この3点の質問なんですが,私たちとすれば12項目,その要望はしてあるんですが,やはり喫緊の課題とすればそういうところを積極的に取り組んでいただきたいと思いますので,質問させていただきました。第1回目の質問はこれで終わります。
    ○議長(海老原一郎議員) 市長。  〔市長 中川清君登壇〕 ◎市長(中川清君) 明政会を代表して寺内議員のご質問,3点ありましたけれどもお答えをしたいと思います。 ご案内のとおり,本市におきましては平成26年3月に内閣総理大臣の認定を受けました,土浦市中心市街地活性化基本計画というものがございます。それに基づきまして市庁舎の駅前移転,それから図書館,市民ギャラリーを核とするアルカス土浦の整備を始めとした,中心市街地活性化に資する各種事業というものを推進してまいりました。これらの取り組みを行いました結果,今年度の平日の歩行者数,目標値であります2万9,476人を超えまして,3万621人となるなど,中心市街地のにぎわいの創出に関しましては,一定の成果をあげているとのところでございます。 ご質問の中央一丁目地区につきましては,市庁舎,それからアルカス土浦を始めとする公共公益施設などの都市機能が集積する土浦駅前と,歴史的なまち並みが残る亀城公園地区との中間に位置する大変重要な地区でありますことから,中心市街地活性化基本計画におきましては,「中央一丁目地区まちづくり事業」として位置付けております。子育て支援施設,それから商業施設に加えまして,共同住宅につきましても民間活力によります効果的,それから効率的な整備手法を検討してまいりました。しかしながら,民間事業者に対しまして,事業参画等に関する意向調査というものを行った結果,関心を示す企業はあるものの,「もう少しの期間,市役所等の移転効果を観察したい」と,そういう意見がございまして,すぐに事業の着手が可能というものではございませんでした。そのようなことから継続して,民間事業者の参画可能性等につきまして,情報収集にただいま努めているところでございます。 現在はこれまでに行ってまいりました土浦駅前の公共公益施設等の整備効果の影響というものが,周辺の民間開発等にもあらわれ始めたところでございます。それは先ほど申しましたように,マンションの建っております,これからの計画もあるということ。また,3月29日には亀城モール整備事業のI期工事が完成をいたしまして,本地区に隣接をしております快適な歩行空間,それから魅力ある都市環境というものが創出をされると思います。 さらには,平成31年度を初年度といたします第二期の土浦市中心市街地活性化基本計画において,まちなか定住促進事業というものを継続,そして拡充をしていくことによりまして,寺内議員ご提案の住宅を含めた形での開発につきましても,その機運が高まることが予想をされますことから,これらの内容を含めまして,今後とも民間事業者の意向把握に努めまして,事業の推進というものを図ってまいりたいと考えております。 また,中城地区につきましては,土浦城の城址周辺の土浦らしい風格と個性とが感じられる,歴史的なまち並みの残る歴史・文化・観光拠点であると認識をしております。本地区におきましては,歴史的資産というものを保全するために,まちかど蔵の「大徳」及び「野村」の改修を行うとともに,歴史の小径整備事業によりまして,電線の地中化や道路の美装化というものを進めてまいりました。さらに,平成24年度には土浦市景観条例を施行して,亀城公園の周辺を景観形成重点地区に指定をして,歴史的建造物の保存と民間建築物の景観誘導と,こういうものを進めております。 このような整備に加えまして土浦市の歴史のシンボルであります亀城公園を活用していくということは,中心市街地活性化に重要な役割を果たすと考えております。そのために,第二期土浦市中心市街地活性化基本計画において,「亀城公園整備事業」というものを位置付けたほか,にぎわいを取り戻してまいりました土浦駅周辺から,中心市街地全体に向けた人の流れというものを創出するための取り組みを進めていきたいと考えております。その中で,来街者の皆様方に中城地区,そして亀城公園の魅力というものにつきましてわかりやすく情報発信をするなど,駅前から中城地区,さらには亀城公園への回遊性の向上と,こういうものを図ることによりまして,中心市街地全体のにぎわいを創出してまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いをいたします。 ○議長(海老原一郎議員) 教育部長。  〔教育部長 服部正彦君登壇〕 ◎教育部長(服部正彦君) 明政会を代表しての寺内議員の質問の2番目,新治多目的グラウンドの人工芝化については私の方からお答えさせていただきます。 新治運動公園多目的グラウンドの人工芝化につきましては,平成27年7月の土浦サッカー協会からの要望や,昨年,9月議会において採択されました同協会からの陳情を受けまして,その整備手法や維持管理費用,そしてさらにそれらにかかる概算費用等の調査を行ってきたほか,市の財政状況を鑑み,整備のための財源につきましても,公的補助事業や民間の助成事業を含め調査しているところでございます。そうした中,今回,寺内議員から人工芝整備にかかる財源確保ができるまでの間,比較的整備費の安価な天然芝での整備についてのご提案をいただきました。 まず,整備費用の概算について申し上げますと,昨年12月議会でお答えいたしました同グラウンド全面約1万9,000平方メートルの人工芝化では,消費税を含めますと約4億3,000万円の費用が見込まれるところでございますが,今回は,実際の利用状況を考慮して,少年用サッカーグラウンド3面を確保できる約1万2,000平方メートルを整備した場合の整備費用で算出いたしました。同グラウンドは施行後20年が経過しておりますことから,芝の敷設工事にあわせ,排水設備の更新工事を実施した場合の概算事業費を消費税込みで申し上げますと,天然芝の場合は約1億8,000万円で,同じ条件で人工芝で整備した場合は2億7,000万円が見込まれますことから,天然芝の方が約9,000万円ほど費用を抑えることができます。 次に,維持管理費用の概算を申し上げますと,天然芝の場合は,芝刈りや施肥等で年間約1,000万円ほどかかるのに対して,人工芝の場合はブラッシングやゴムチップの補充等で年間50万円で済みますことから,経費を抑えることができますが,約15年で人工芝の張り替えが必要となります。そうしたことから,30年間程度で使用した場合のライフサイクルコストの比較では,ほぼ同程度の金額となることが見込まれるものでございます。 また,天然芝で整備した場合,将来にわたり良好な状態を保つために,最も重要なことが芝の養生期間,これを一定程度,概ね二,三カ月は設けなければならないということでございます。その間は,グラウンドが利用できませんので,他のグラウンドの利用をお願いすることになります。このように,仮に天然芝で整備する場合には,年間を通した芝刈り等,議員の方からもお話がありました芝刈り等の維持管理費用の抑制や養生期間の確保が課題となってまいりますので,今後,同グラウンドを使用している団体の協力を得て,市民との協働によるグラウンド管理の在り方の検討も必要と考えております。 いずれにいたしましても,同グラウンドの整備にあたりましては,天然芝や人工芝で整備する場合の財源確保や整備手法,維持管理の方法のほか,さらには川口運動公園陸上競技場の天然芝の補修等による対応も含めまして,引き続き,調査研究を行ってまいりますので,ご理解をいただきますようお願いいたします。 ○議長(海老原一郎議員) 建設部長。  〔建設部長 柴沼正弘君登壇〕 ◎建設部長(柴沼正弘君) 明政会を代表しての寺内議員ご質問の3番目,土浦駅周辺の喫煙施設整備についてお答えいたします。 本年開催されます茨城国体におきまして,本市ではJ:COMスタジアム土浦で軟式野球と高校軟式野球,水郷体育館で相撲,そして土浦第二高等学校で水球が開催され,全国から本市に来訪されますお客様を迎える玄関口が土浦駅となっております。この土浦駅周辺におきましては,ウララビルのリニューアルオープンを始め,アルカス土浦,駅前広場の改修及びペデストリアンデッキの整備など,多くのお客様を迎えるにふさわしく,全国に誇れる駅前の整備がなされました。 そのような中,土浦駅西口広場の整備にあわせて,ペデストリアンデッキ階段下にありました喫煙所を駅ビル脇に移しております。今回の移設は当該喫煙所が西口広場のあんしん乗降スペースの前で,階段下に灰皿のみを設置した状況であったため,広場利用者から苦情や移設要望が多く寄せられておりましたことから,たばこを吸われる方と吸われない方の双方に配慮した喫煙環境の整備,及び環境美化の向上を図るため移設したものでございます。 移設の計画にあたりましては,常磐線主要駅の状況を調査したところ,当時,水戸駅,取手駅,牛久駅の3駅がパーティション方式で整備されており,その他の駅はパーティションもなく灰皿のみの状況でございました。また,今回改めまして茨城県内常磐線沿線の駅前広場喫煙場所の状況につきまして,各市町村に聞き取りを行ったところ,喫煙所に屋根を設置している市町村は無く,パーティションを設置しているのは9カ所,緩衝目的の植栽などで修景を図っているのが2カ所,灰皿のみが13カ所,喫煙所を設けていないのが10カ所となっておりました。 施設の設置にあたりましては,当施設を寄贈いただきました日本たばこ産業から施設の外部へのたばこの影響,こちらを極力抑えるようにと,ほかの施設よりも背の高い,高さ2.4メートルのパーティションを選んでいただいたものであり,設置箇所の用地につきましては,鉄道事業者から無償の使用貸借とすることで環境整備を行ったところでございます。 したがいまして,このような経緯を踏まえまして,国体開催にあたりましてはお客様を迎える観点から,今後,喫煙所周辺のたばこの影響を考慮しつつ,どのような対策ができるか検討してまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(海老原一郎議員) 暫時休憩といたします。  午後 0時02分休憩  ――――――――――――――――――――――――――――  午後 1時00分再開 ○議長(海老原一郎議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 20番寺内充議員。  〔20番 寺内充議員登壇〕 ◆20番(寺内充議員) 午前中に引き続き質問させていただきます。 午前中に3問質問したんですが,中心市街地活性化の問題は,市長より明快な答弁をいただいて,多分,市長さん,前向きに取り組んでくれるということで解釈してよろしいんですよね。それでは,了解いたします。 今度,教育部長の方で,多目的グラウンドの人工芝化について,暫定的に天然芝でということだったんですが,教育部長の説明では1億8,000万円かかるとかと言っていましたよね。それは多分業者の人に頼めばそのぐらいかかるのではないかと思うんですが,ちょうど休憩中に,私の会派の柳澤議員から聞いたらば,右籾小学校の時には,芝生はただでもらってきて,とにかくPTAの関係のお父さん,お母さんが,一生懸命皆さんで協力して,それで安価でできたと。そんなにお金がかからなくてできたということで,ちょっと休憩の時に聞いたんですが,どのぐらい概算でかかるんですかということを聞いたらば,大体初期で,スプリンクラーとか芝刈り機とかを入れると2,300万円ぐらいだと。それで,天然芝はあのつくばFCで,はっきり言えば日本サッカー協会から補助金をもらって,つくっているんで,それは無料でもらえるみたいだということなんで,できれば本当に,高い費用を払わなくてもできる方法があるんでね。 例えば,柳澤議員は本当に芝博士ではないかというぐらい,休憩の時には言ってくれましたよ。サッカーの時には,ティフトン419という芝を使うんだということで,いろんなことを聞いたんですけど,私はちょっと,芝とかなんかは得意ではないんで,あっ,そうなの,そうなのと聞いていたんですが,やはり議員でもそういうような詳しい議員がいるんで,そういう人に助言をもらいながら,やってもらえれば,本当に安価のものでできるのではないかと思いますので,そういうところを取り入れるのかどうかというのも,申し訳ないんですが,もう一回答弁していただけないでしょうか。 それでもう1つの質問,喫煙施設のものだったんですが,私,午前中には,西口はある程度区画された所があると。東口が結局,灰皿だらけなんでどうなんでしょうかという質問をしたんですが,私の聞いたところでは,東口を含めて答弁してくれているんだろうなとは思ったんですけども,ちょっと東口という言葉が出てこなかったんで,申し訳ないんです再度,柴沼部長の方からその問題をちょっと聞きたいと思うんですよね。 結局,西口にはあるけど東口がなくて,先ほど言われたのは,沿線沿いがどうのこうのではなくて,土浦で国体をやるんですから,それのおもてなしをしますと市長が言っているのに,近隣の沿線では,例えば灰皿だけの所もあるんだ,それで土浦市のおもてなしというんではないのではないかということで私は質問しているわけですから。ですから,前向きに取り組む時は西口と同じようなことができるんだったら,そういう施設をつくりますというんだったらまだわかるのに,近隣沿線沿いが,まだ灰皿の所もありますから,土浦市はそれでということではちょっと納得できないのではないかと思うんですよ。市長さんが,あれだけ本当に,国体の時にはおもてなししますということで,この議場で発言したんですから,それを考えたらば,やはり灰皿のままでということはちょっとおかしいのかなと思うんで,そこのところをもう1点だけ答弁願います。 本当に私たちも一生懸命になって,市の発展のためには,惜しまないで取り組んでおりますので,執行部の方で,聞きたいこととか何かあった場合には,やっぱり議員だって専門職の議員がいますからね。この問題はずば抜けて詳しいんだという議員がいますんで,そういう議員と共助の問題でやっていければ,そうすれば安い予算で,はっきり言えば安い予算で大きな企画ではないんですけども,議員が持っているノウハウを取り入れれば,そんなに費用がかからなくてもできるということがありますんで,前向きにやっていただきたいと思います。市長さん,これは要望ですので,よろしくお願いしたいと思います。 以上で質問を終わります。 ○議長(海老原一郎議員) 教育部長。  〔教育部長 服部正彦君登壇〕 ◎教育部長(服部正彦君) 寺内議員の方から,新治多目的グラウンドの人工芝化についての再質問をいただきましたので,お答えさせていただきます。 まず,費用の面で天然芝の場合,1億8,000万円というのは,事業者に施工していただいた時の概算費用でございます。これについて,先ほどご提案いただきましたように,市民協働での整備,あるいは管理,そういった部分につきまして,その整備手法や維持管理手法については,今後十分研究,検討させていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 ○議長(海老原一郎議員) 建設部長。  〔建設部長 柴沼正弘君登壇〕 ◎建設部長(柴沼正弘君) 寺内議員の再質問にお答えいたします。 大変失礼いたしました。先ほどの答弁につきましては,土浦駅西口の経緯を踏まえまして,土浦駅東口につきましても,喫煙所周辺でのたばこの影響を考慮しつつ,どんなものができるのか検討していくというような形で考えておりますので,よろしくお願いいたします。失礼いたしました。 ○議長(海老原一郎議員) 続きまして,公明党土浦市議団,3番荒井武議員。  〔3番 荒井武議員登壇〕 ◆3番(荒井武議員) 公明党を代表して質問をさせていただきます。 まず,質問に入る前に,東日本大震災の発生から今日で8年です。警察がこれまで確認した死者と行方不明者は1万8,003人。また,避難生活などで亡くなった,いわゆる震災関連死は,国のまとめで3,700人以上と,関連死を含めた震災による死者と行方不明者は2万2,000人を超えています。また,昨日,今日の新聞を見ますと,避難者がまだ5万2,000人,県内でも3,362人いるということで,大変な災害でございました。改めて亡くなられた方々のご冥福と,被災された方々にお見舞いを申し上げますとともに,復旧,復興に携わる方々に御礼とご健康をお祈りしたいと思います。 それでは,質問に入らせていただきます。 昨年の12月17日に会派として,本年の予算編成にあたり要望書を提出させていただきました。要望書ですが,我が国では景気は回復傾向にあり,雇用の改善や賃金の改善など明るい兆しは見えているものの,未だ脱出できないデフレ状況が続いており,生活者の視点に立つと,ゆとりや豊かさを十分に実感できていないという声も多く聞かれます。 本市においても,少子高齢化や人口減少など様々な課題と直面している状況です。魅力と活力のある本市の将来像を見据えながら,市民のニーズを的確に把握し,効果的な施策を迅速に実行していくことが必要であるといえます。さらに,住みなれた地域で,安心に暮らすことができるよう,今後医療や介護,生活支援などのサービスの充実を図るとともに,これからの社会の担い手育成のために,妊娠,出産,子育てに至るまで,切れ目のないサービスをより充実させていかなければならないと考えています。また,近年想定を超える自然災害が頻発している中,防災,減災の取り組みは,ますます重要な課題になっていると思います。そういうことで,予算要望を出させていただきました。 5日の本会議で市長より,今年度の市政運営方針と主な施策の概要が発表をされました。報道ですが,2月27日の報道で,日本海溝沿い,30年以内に大地震と,本県沖マグニチュード7,80%。また,地震火災危険な密集地,解決進まず。マグニチュード7級,宮城沖90%。政府地震調査委員会の予測と報道がありました。今回の質問,4番から7番については関連になると思いますので,よろしくお願いをしたいと思います。 それではまず,財政の方から質問させていただきます。今回ちょっと質問が多いものですから,答弁の方はなるべく簡単に,明瞭にお願いしたいと思いますので,よろしくお願いします。 現在の税の徴収率と今後の税収確保及び具体的方策についてでありますが,この質問は,昨年,勝田議員が質問しておりましたが,新年度予算案の審議に入りますので,改めて質問させていただきたいと思っております。 昨年度の決算特別委員会の報告で,歳入について,「市税については,市民税,固定資産税,軽自動車税は,徴収率が増収傾向にあるが,応能・応益及び公平性の観点から,減免等の制度の周知は言うまでもないが,さらなる税収率の向上に努めること。」と提言されています。市長は予算概要の中で,社会資本整備に伴う公債費の増加により,財源不足が見込まれる極めて厳しい状況にあり,将来にわたって持続可能な,財政運営を図るためには,歳入確保及び歳出削減の両面から財源を生み出す必要がありますと言って,また,税の公平性と税収率の向上につきましては,早期の徴収を進めるとともに,滞納処分の一層の強化を図ります,税収確保に努めますとありました。そこで,現在の税の徴収率と向上及びまた今後の税収確保のために,具体的方策があるのかお伺いをいたしますので,よろしくお願いします。 次に,高齢福祉対策ですが,市長は,福祉計画及び介護保険事業計画に基づき,介護サービスの適正な基盤整備の推進及び在宅サービスの充実を図ることで,高齢者が住みなれた地域で暮らし続けることができる支援体制を構築しますと述べておりました。 市民からこういう相談がありました。親の介護申請,時間がかかり過ぎて,いつ審査して,いつ認定になるのかわからないと。自分の母は申請中に亡くなってしまったと。市民にわかるように手順を示してほしいと要望がありましたので,介護の申請,審査,認定までのスケジュールをお伺いします。また,市の広報等で市民に知らせることが大事ではないかと思いますので,よろしくお願いをしたいと思います,お伺いをいたします。 次に,教育行政でありますけども,女子中学生入学時の制服の選択,いわゆるスカートかスラックスについてでありますが,これは先ほど議長にもちょっと許可を得たんですけども,吉田(千)議員からちょっと借りた漫画の本なんですね。これ,すごく人気があるそうなんですけども。これちょっと,ショックなことが裏に書いてありましてね。「その日,彼女は女の子をやめた」というふうなあれで,ちょっと大変なんですけども。すみません,ありがとうございました。 市政運営方針の中で,昨年度から市内全域で実施している小中一貫の進展を図り,児童生徒の発達段階を考慮しながら,豊かな心を育む教育を推進しますと言っております。そこで伺います。 民放のテレビニュースの番組の中で,入学時女子中学生のスカート問題を提起しておりました。番組では男女平等の観点から,女子生徒はスカートという概念は捨てて,入学時,本人,家族でスカートかスラックスの選択があってもいいんではないかという提言がありました。これは東京中野区とか世田谷区でも,また福岡でも実施していたという報道がありました。そこで,市ではまず,現状認識としてアンケート調査をして,女子生徒の希望を聞いてもよいのではないかと思いますが,いかがでしょうか,教育長に伺いますんで,よろしくお願いします。 次に,水道行政について質問します。 水質管理の徹底や水道水の安定的な供給体制を確保するとともに,水道事業基本計画の改正に着手し,さらなる事業の効率化に取り組みますと述べております。 報道によりますと,今回改正になりましたポイントですが,1,施設の維持,管理。これは事業所に対し,施設台帳の作成,保管の義務付けをいたします。2,広域連携。これは都道府県が市町村などに,構成する協議会を設置することが可能になりました。3,官民連携です。コンセッション方式を導入しやすくしたと。料金は自治体が条例で枠組みを決め,国が審査し,許可をするという報道がありました。 水道行政について,人口減少に伴う水の需要の減少,水道施設の老朽化,深刻化する人材不足等の水道の直面する課題に対応し,水道法が改正されましたが,市では改正された内容と,水道の民営化についてどう認識をされているのか,部長に伺いますので,よろしくお願いします。 次,道路行政ですが,道路の安全対策につきましては,道路施設の総点検を通して,経年化が確認された道路構造物を修繕し,利用の安全を確保しますとあります。そこで伺います。道路法改正,義務化5年,現状認識と今後について伺います。 災害はいつ来るかわかりません,明日かもしれません。このことを念頭に置いて,報道によると「老朽化点検の負担ずしり」と,「県内市町村年13億円,修繕に影響」と大見出しがありました。小見出しで,「すぐ2巡目に」「築50年が半数に」と,また,「渡れない橋」もあると報道がされました。 橋梁の点検については2014年の道路改正法により義務付けられた,5年ごとの近接目視による点検と,診断結果に応じた修繕や更新が必要となるが,市内の橋は240余の橋があると聞いております。診断及び修繕などにかかる費用や負担,今後の点検と整備について,部長,お願いします,質問します。 次に6番目,環境行政ですが,指定廃棄物問題,除去土壌処分,現状認識と今後について。 市政運営の中で,環境を重視するまちづくりを挙げております。 ここで,東日本大震災の福島第一原発で飛散した放射能物質を含む指定廃棄物処理が,県内は進んでいないと。ごみ処理施設など県内14市町,15カ所に3,535トンの一時保管が続く。環境省によると,2016年の放射能物質濃度再測量結果で,自然減衰で約8割が指定廃棄物の基準値の1キロあたり8,000ベクレルを下回り,一般ごみ同様の処分が可能となったが,1年半以上経った今も未処分のままと報道がありました。ここで市の現状認識と今後について伺います。 次に,消防行政ですが,消防団の強化,装備について質問します。 市政運営の消防,救急の活動の充実につきましては,消防救助資機材の整備と謳っております。 総務省消防庁は,消防団が活動に必要な機材を配置しやすいように,補助金を創設すると。補助対象は,土砂崩れ現場でがれきを除くのに必要なチェーンソーのほか,自動体外式除細動器(AED),倒壊家屋などから救助に役立つエンジンカッターや油圧切断機,それから油圧ジャッキ,携帯電話が不通になる際に有効なトランシーバーの6種類。昨年,西日本豪雨では,被害が広範囲にわたる中,消防団の救助用機材が不足し,救助活動が進まなかったケースもあると。自然災害は頻発して激甚化している。消防庁は必要なものだけを購入する場合も補助されるとしております。 そこで伺います。市はこの制度をどのように,消防長として認識されているのか,消防長に伺いますんで,よろしくお願いします。 以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(海老原一郎議員) 総務部長。  〔総務部長 望月亮一君登壇〕 ◎総務部長(望月亮一君) 公明党土浦市議団を代表しての,荒井議員ご質問の大きな1番,財政・歳入,現在の税の徴収率と今後の税収確保及び具体的対策についてのご質問にお答えをいたします。 将来にわたって,持続可能な行政サービスを提供していくためには,安定した財源の確保が重要でございます。市税収入につきましては,一般会計の歳入に占める割合が,平成29年度決算で38%を占め,歳入の根幹を成す重要な財源でありますことは,ご案内のとおりでございます。 初めに,市税全体の徴収率の推移について申し上げますと,平成15年当時,徴収率が80.8%という低い水準となり,滞納額は45億円を上回る金額となったことから,本市の歳入確保における不可避の課題と捉え,徴収率の向上に向けた一層の取り組みが求められる状況になりました。その後,取り組みの強化により,4年間で徴収率は85.6%まで上昇したものの,リーマン・ショックの影響もあり,平成20年度には85.2%,平成21年度は84.4%と一時徴収率の低迷はございましたが,以降8年間,右肩上がりの上昇を継続しており,平成29年度には93.7%まで徴収率が上昇いたしました。この14年間で実に13ポイント近くもの上昇が見られ,滞納額につきましても32億円の圧縮が実現したものでございます。この間,市税滞納一掃宣言に伴うアクションプランの策定や,特別滞納対策室及びコールセンターの設置,コンビニエンスストアでの納付といった納税機会の拡充など,徴収率向上に向けた様々な取り組みを進めてきたものでございます。 また,個人住民税におきましては,事業者が給与から差し引いて納税する特別徴収が推進され,本市におきましても市内事業者に対し働きかけを徹底したことにより,平成29年度における給与所得者のうち,特別徴収の割合は86%を超えており,安定的な市税収入の確保につながっているものと考えております。 次に,今後の税収確保対策についてでございますが,ここ数年,累積滞納を未然に防止するため,早い段階での徴収に取り組んでいるところであり,現年度課税分を中心に対策の強化に努めております。具体的には,次年度への滞納繰り越しを極力減らすよう,年度内の徴収を徹底し,納税を促す早目早目の対処に心掛けて取り組んでおります。その結果,滞納処分の実績はもとより,納期内自主納付という納税意識の高揚が図られ,徴収率の向上が継続しているものと考えております。 このように,市税徴収率の向上には一定の効果があらわれているものの,県内自治体における徴収率の順位といたしましては,平成29年度分において41番目と,依然として下位に低迷している状況でございます。加えて滞納の縮減が進むにつれて,累積滞納等の納税相談や滞納整理はさらにその対応が難しくなることから,今後,徴収率を飛躍的に伸ばすことは厳しい状況が見込まれてございます。 しかしながら,市税収入は歳入の根幹となる貴重な財源でございますので,これまでの取り組みを継続し,滞納の縮減と税負担の公平性を図るために,安定的な市税収入の確保に努めてまいりますので,ご理解のほどよろしくお願いをいたします。 ○議長(海老原一郎議員) 保健福祉部長。  〔保健福祉部長 川村正明君登壇〕 ◎保健福祉部長(川村正明君) 私からは,ご質問の大きな2番,高齢福祉行政,介護申請期間の時間短縮について,お答えをいたします。 ご案内のとおり介護保険制度につきましては,平成12年4月1日に,社会全体で介護が必要な高齢者やその家族などをサポートする制度としてスタートいたしました。この介護保険制度は,寝たきりや認知症などにより,介護が必要になった方に対し,訪問介護などの在宅サービスや,介護保険施設への入所を保険により提供するもので,利用者や家族の生活を尊重した,総合的なサービスが受けられる仕組みとなっております。 ご質問の要介護・要支援の認定の流れについてご説明させていただきます。 介護サービスの利用を希望される方は,市の高齢福祉課に「要介護認定・要支援認定」の申請を行っていただきます。申請は通常ご本人や家族の方が行いますが,地域包括支援センターや指定居宅介護支援事業者等に,申請を代行してもらうことも可能となっております。そしてまた,支所や出張所でも受付を行っております。申請を受け付けますと,市の職員などの調査員が,自宅や病院等を訪問し,心身の状況について,ご本人と家族の方などから,74項目の調査項目の聞き取りを行います。また,あわせてご本人の主治医に心身の状況についての意見書を作成してもらいます。そして,訪問調査の結果と主治医の意見書を基に,医療・保健・福祉の専門家による介護認定審査会で審査が行われまして,介護度が判定されます。 この介護認定につきましては,申請してから原則30日以内に認定結果を出すことになっており,本市におきましてはその大半が30日以内の認定となっておりますが,議員ご指摘のとおり認定結果が出るまでにかなりの期間を要する場合もございます。その主な理由といたしましては,ご本人が入院等により病状が安定せず,訪問調査が行えない場合や,主治医意見書の作成に時間を要する場合などがございますが,いずれの場合も調査結果と主治医意見書がそろいませんと,介護認定審査会に諮ることができませんので,認定が遅れてしまうということになります。しかしながら,緊急的に介護サービスの利用が必要となった場合には,申請日に遡りまして,暫定的なケアプランを作成することにより,サービスを利用することも可能となっておりますので,申請受け付けの際には,そのご案内も行っているところでございます。 なお,本市の介護認定審査会につきましては,医療・保健・福祉の分野から成る36人の委員で,1合議体6人で6合議体を編成しておりまして,毎週火曜,水曜,木曜の夜間,週に3回から5回,開催をしております。平成29年度につきましては190回開催し,合計6,366件,1回の開催あたり約34件の審査を行ったところでございます。 いずれにいたしましても,引き続き,認定調査の速やかな実施と,主治医意見書の提出が遅れている場合には,医療機関に作成状況の確認を行うなど,認定までの期間の短縮に努めてまいりたいと考えております。 また,市民の皆様への周知につきましては,介護申請からの流れについて,市のホームページに常時掲載しているところですが,あわせて広報紙での案内なども検討してまいりますので,ご理解のほどよろしくお願いをいたします。 ○議長(海老原一郎議員) 教育長。  〔教育長 井坂隆君登壇〕 ◎教育長(井坂隆君) 公明党土浦市議団を代表しての荒井議員ご質問の3番目,女子中学生入学時制服選択スカート・スラックスについて,お答えいたします。 中学校の制服は,生徒が集団の一員としての自覚や愛校心を持つとともに,有意義で健全な学校生活を送るためのものであり,時代の変化や地域の実情,保護者の考え方,利便性や経済的な負担等を十分に配慮した上で,各学校の判断において決めております。現在のところ本市におきましては全ての中学校で女子の制服はスカートとなっております。例外として,宗教上の理由から,極力肌の露出を控えたいとする生徒とその保護者からの申し出があり,学校長の判断でスラックスを許可した事例はございます。その外には本市では中学生や保護者から,女子の制服をスカートの代わりにスラックスにしてほしいという要望は出ておりません。 議員からお話がございましたように東京都などでは,防寒や動きやすさから,スラックスを認めている例も増えてきているようでございます。また,県内他市の状況といたしましては,制服の指定を上着のみとしたり,男女共通のブレザーにするなどして,女子生徒でもスカートかスラックスの選択ができるようにしている学校もございます。このようなことから,本市教育委員会といたしましても,荒井議員ご指摘のとおり男女平等の観点から,女子生徒がスラックスを選択できるよう検討していく必要があると考えております。 また,文部科学省からは平成27年4月に,「性同一性障害にかかる児童生徒に対するきめ細やかな対応の実施」と,いわゆるLGBTへの対応についての通知があり,その中で児童生徒が性別に関わらず,自分の意思で選択した制服着用を認めることができるよう配慮することが必要であるとも示されております。各学校におきましては,教職員の人権に関する意識を高め,学校における教育活動全般を通して,お互いの人権を尊重し合い,明るい社会を築いていこうとする児童生徒を育成していきたいと考えております。 制服の導入や見直しにつきましても,各学校が生徒や保護者から,アンケートなどで意見を聴取した上で,適切に判断すべきものでありますが,今後,教育委員会といたしましては,生徒や保護者の意見を尊重しながら,女子のスラックス着用について柔軟に対応するよう各校に指導してまいりますので,ご理解のほどよろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(海老原一郎議員) 建設部長。  〔建設部長 柴沼正弘君登壇〕 ◎建設部長(柴沼正弘君) 公明党土浦市議団を代表しての,荒井議員ご質問のうち,私からは4番目の水道行政と,5番目の道路行政について順次お答えいたします。 まず,改正水道法についてでございますが,今回の水道法改正は,人口減少に伴う水の需要の減少や,水道施設の老朽化,また,深刻化する人材不足や技術継承等の水道の直面する課題に対応し,水道の基盤強化を図るため,所要の措置を講ずるものとなっております。 その主な内容といたしましては,大きく5点ほどございまして,まず1点目は,国や都道府県など水道事業関係者の責任を明確化し,水道の基盤の強化に関する施策を策定し,推進するよう努めなければならないとされたものでございます。 2点目といたしまして,経営基盤強化のための広域連携の推進といたしまして,国は基本方針を定めることとし,都道府県は基本方針に基づき,関係市町村及び水道事業者等の同意を得て,水道基盤強化計画を定めることができるとされ,3点目といたしまして,適切な資産管理の推進を図るために,水道施設台帳を作成し,長期的な観点から水道施設の計画的な更新に努めなければならないとされております。 4点目は,官民連携の推進を地方公共団体が水道事業者等としての位置付けを維持しつつ,厚生労働大臣等の許可を得て,水道施設に関する公共施設の運営権を民間事業者に設定できる仕組みの導入,5点目,最後でございますが,指定給水装置工事事業者制度の改善で,資質の保持を図るため,指定給水装置工事事業者の指定に更新制を導入するなどとなっております。 このうち,ご質問のありました水道の民営化となります4点目の官民連携の推進につきましては,厚生労働省によりますと,地方公共団体が水道事業者としての位置付けを維持しつつ,水道施設の運営権を民間事業者に設定できる方式,いわゆるコンセッション方式により,一定期間の水道事業施設運営権を設定した上で,民間事業者による水道の管理運営を可能にするとしているものでございます。しかしながら,民間事業者に運営を委ねる場合には,水質等の安全性の確保や,災害時等の対応力,さらに,経営が破綻した場合の対策など,様々な課題の見極めが重要であり,水道の民営化については慎重な判断が求められるものと考えております。 このような中,本市におきましては,経営の効率化を図る観点から,現在,周辺市町村と料金徴収業務の共同発注に向けた勉強会を行うなど,経営基盤の強化に努めているところでございます。したがいまして,本市の水道事業につきましては,今後も引き続き,自らが継続して運営し,水道経営の効率化に努め,将来にわたっても安全な水道水を安定的に供給してまいりますので,ご理解くださいますようお願い申し上げます。 続きまして,ご質問の5番目,道路法改正,義務化5年についてお答えいたします。 平成26年の道路法の改正により,橋梁の点検につきましては,5年ごとの「近接目視による点検」が義務付けられております。点検の目的につきましては,橋梁の各部材における状態の把握と,診断に基づいた修繕などの対応により,安全で円滑な交通の確保,沿道や第三者への被害の防止を図ることや,橋梁にかかる維持管理を適切に行うことを目的として実施するものでございます。 診断の結果については,「健全」から橋梁の機能に支障のある状態の「緊急措置段階」まで4段階に区分されており,その結果に応じ,通行止めや通行規制,応急措置を実施した上で修繕,更新,撤去のいずれかの措置を講ずるものでございます。 本市におきましても,河川や鉄道などに架かる243橋について,平成26年度から5年間について計画的に点検を実施し,今年度末までに1巡目の点検が完了します。来年度からは2巡目の点検を実施する予定となっております。 点検費用については,職員が直営で実施する予定の橋梁を除き,業者に委託しておりますが,国からの補助金の割合については55%でございまして,残りの45%を市が負担するものでございます。 平成31年2月末現在の判定結果でございますが,これまでに調査を終了した橋梁162橋のうち,要修繕の判定結果が13橋,緊急措置が必要との判定が2橋,そのほかの橋梁については健全,または要観察となっております。要修繕と判定されました13橋については,順次修繕工事を実施しており,緊急措置が必要な2橋については既に通行止めとしており,今後,国の補助金等を活用し,工事を実施してまいりたいと考えております。 今後の点検方法でございますが,本市におきましては,全ての橋梁を業者に委託するのではなく,橋長が短く,小規模な橋梁については職員による直営での点検を予定しております。また,赤外線やドローンを利用した安価な点検技術の開発が進められていると伺っておりますので,これらの導入も検討し,点検費用の削減に努めてまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(海老原一郎議員) 市民生活部長。  〔市民生活部長 小松澤文雄君登壇〕 ◎市民生活部長(小松澤文雄君) 私からは荒井議員の会派代表質問の大きな6番,環境行政,指定廃棄物・除去土壌処分,現状認識と今後についてお答えいたします。 初めに,指定廃棄物と除去土壌についてご説明いたします。 「指定廃棄物」とは,平成23年3月11日の東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故で放出された,放射性物質に汚染された廃棄物のうち,放射能濃度が1キログラムあたり8,000ベクレルを超えるもので,特別な管理が必要となるため,環境大臣が指定し,国が処理することとなっているものです。一方,「除去土壌」は,同事故により大量の放射性物質が広く大気環境中に放出され,その外部被曝対策として,年間の追加被曝線量が1ミリシーベルト以下になるように,一般には地表面から1メートルの高さで,特に幼稚園,保育所,小学校など子ども施設では50センチの高さで,空間放射線量率が除染基準の毎時0.23マイクロシーベルトを超過した場合,基準値以下となるように除染を実施した際に取り除かれた表土を言います。 それでは,議員ご質問の現状と今後についてお答えいたします。 まず,「指定廃棄物」は,未指定分も含め,現在茨城県内で14の市町の15カ所に一時保管されており,その総量は約3,643トンです。本市内には湖北二丁目にございます茨城県流域下水道事務所霞ケ浦浄化センターにおいて,平成23年3月17日から平成23年5月5日の間に発生した,下水汚泥焼却灰約97トンが,当センターの敷地中央部の鉄骨造平家建ての建物内で,コンクリート敷きの上にフレコンバックに入れられ,ブルーシートで覆い,保管されています。平成23年11月当時の下水汚泥焼却灰の放射能濃度は,1キログラムあたり1万7,000ベクレルでしたが,平成28年11月に再測定を実施した結果,3,900ベクレルまで減衰しております。 なお,この指定廃棄物につきましては,国と指定廃棄物保管者であります県が協議を行い,適正に処分するものとなっておりますので,市としましては注視してまいりたいと考えております。 次に,「除去土壌」につきましては,国の「放射性物質汚染対処特別措置法」の基本方針を踏まえ,土浦市除染実施計画に基づき,子ども施設を中心とした41施設と22の公共施設の除染作業を進めました。また,民有地の除染につきましては,測定件数は717件で,そのうち除染実施件数は49件でした。除去土壌の保管につきましては国の指示に従い,除染を実施した敷地内で行っており,公共施設と合わせて112カ所,除去土壌量905.71立方メートルを保管しております。 この除去土壌の今後につきましては,平成29年9月に国が除去土壌の埋め立ての処分方法の考え方について検討することを目的としまして,「除去土壌処分に関する検討チーム」が設置され,除去土壌の埋め立て,処分に伴う作業員や,周辺環境への影響等を確認するため,茨城県内で1カ所と栃木県内で1カ所で実証実験が実施されています。現状としましては,昨年10月からモニタリングが開始されていますが,まだ継続中であり,実証事業についての評価にまで至っていない状況となっております。 したがいまして,除去土壌の処分方法については,国は未だに検討中であることから,本市としましては,国から処分方針が提示されるまでは,現状での適切な管理を継続し,処分方針が示され次第,速やかに対策を講じてまいりたいと考えておりますので,ご理解のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(海老原一郎議員) 消防長。  〔消防長 飯村甚君登壇〕 ◎消防長(飯村甚君) ご質問の7番目,消防行政,消防団強化・装備の充実について,本市の消防団の装備の状況についてお答えをいたします。 ご質問にもありました消防団の装備の充実に対する補助制度は,昨年12月に閣議決定された「防災・減災,国土強靱化のための3カ年緊急対策」の一環として,総務省消防庁において,災害時における消防団のより効果的な救助活動を図るため,消防団における配備の進んでいない救急救助用資機材等の整備を促進する,「消防団設備整備費補助金」が創設されたもので,平成30年度から平成32年度までの3年間,「AED」,「油圧切断機」,「エンジンカッター」,「チェーンソー」,「油圧ジャッキ」,「携帯用無線機」の6品目を整備した場合に,費用の3分の1を国が補助するというものでございます。 本市におきましては,これまで国の定める「消防団の装備の基準」に基づき,団員の安全確保のための装備として,「救助用半長靴」や,ガラスや鋭利な刃物で手を切ることを防ぐための「対切創性手袋」,「救命胴衣」などを配備してまいりましたほか,災害時の情報伝達のための重要な装備品である無線機につきましては,平成27年度から各分団に携帯用無線機を1台,トランシーバーを2台ずつ配備しているところでございます。無線機以外の今回新たに補助の対象となりました5品目につきましては,平成29年3月に,国から消防団の大規模災害時の対応能力の向上を目的に,「消防ポンプ自動車」1台が無償貸与されましたが,その際,付属する装備品として,AED,油圧切断機,エンジンカッター,チェーンソー,油圧ジャッキ各1台が配備されております。 先日の報道でも,今後30年以内にマグニチュード7クラスの地震が発生する確率は,茨城県沖で80%と高い値になっております。消防団は地域防災力の中核として,欠くことのできない代替性のない存在でありますことから,必要な資機材等につきましては,消防団とも協議を行い,有利な補助制度を活用して,引き続き整備を行うとともに,消防団組織の充実と強化に取り組んでまいりますので,ご理解のほどよろしくお願いします。 ○議長(海老原一郎議員) 公明党土浦市議団,3番荒井武議員。  〔3番 荒井武議員登壇〕 ◆3番(荒井武議員) ご答弁,本当にありがとうございました。ちょっと項目が多かったんで,あれかなと思ったんですが,ありがとうございました。 まず,1番の財政・歳入についてですが,本当にいろんなことをやっていただきまして本当にありがとうございます。変な言い方をしますと,納めた人と納めない人がいるわけですから,それは公平ではないわけですからこの辺も含めて,納める人がばかを見ないようにひとつ大変ですけども,よろしくお願いしたいと思います。 それから,2番目の高齢福祉行政について,部長,ご答弁ありがとうございました。 聞きますと,大変な審査をやっているということははっきりわかりました。要望があった方にも,ぜひ私の方からもお伝えをしたいと思います。 ただ,この審査の,多分本人も,高齢でもあるし,そういうことがわからなかったのではないかと思いますから,先ほど言いましたように,今度は市の広報でも知らせてくれるということなんで,よろしくお願いしたいと思います。 次に,教育行政,教育長,本当にありがとうございました。何か,ちょっと想像以上のご答弁をいただきまして,ありがとうございます。 先ほど,吉田(千)議員から借りました漫画を見ても,もうこれが男女平等だということでありますので,父兄の方々とかいろいろ聞いて,逆に言えば男性がスカートをはくかもしれませんので,それもわかりませんから,それも含めて,前向きなあれでお願いしたいと思います。 それから,水道行政です。柴沼部長,ありがとうございました,それから5番の道路行政。 民営化という問題もこれから,これは避けて通れない問題でありますから,皆さんちょっと心配しているのかなと,私も実は心配しました。でも,答弁の中でも市でやっていくんだというお話をいただきましたので,今後とも,なるべく安く皆さんに提供できるように,安全で,お願いしたいと思います。 それから,道路行政ですけども,これも橋ね。本当に災害があると,いつ起きるか,崩れるなんかで大変でございますので。ただ,補助金が3分の1ということなもんですからちょっと大変だなと思いますけども,含めまして,今後もよろしくお願いしたいと思います。 それから,環境行政,小松澤部長,ありがとうございました。 これは8年も経って,まだまだ解決しないのかなと,各学校で除去土壌がまだ学校の中に残っているということでございますが,私もちょっとその辺を心配しまして質問させていただきました。早く国の姿勢が出れば,その方向でやっていきたいということなんで,よろしくお願いをしたいと思います。 それから,消防行政,飯村部長,ご答弁ありがとうございました。 それで,これは要望ですけども,消防長も言っていましたけども,人ですよね問題はね,団員が本当に少なくて,大変だと,私も聞いています,なかなか入ってくれない。中には入っている人と入っていない人,それが地域でいて,片一方は働いてお金をもらっている,片一方はボランティアで消防団員をやっている。この不公平は何なんだということも,これは前々からそういう議論はありますけども,その中で消防団はやってくれているわけですから,いろんなことを市としてもやっていただければありがたいなと思います。 その中で,ちょっと聞いたところによりますと,消防団の処遇でありますけども,火災に行くと,今,火災報知器がすごく良くなっていて,誤作動のあれがあると。消防団が駆け付けるんだけども,それはもう誤作動ですから消防ないですよと言われたら,出た消防団の方は,誤作動だろうが何だろうが,行かなければという使命感がありますので,その辺で誤作動だからあれが出ないというのはどうなのかなというふうなこともちょっとご意見をいただきましたので。 それから,火災があると最後までその現場にいるのは消防団員です。そうすると,現場検証が早く終わればいいんですけども,終わらない場合は夜中,朝まで,場合によってはそれ以上というふうなこともあるというんですね。そうすると,先ほど言いましたボランティアで行っているんだけども手当はどうなのかということがありますので,その辺も今後の課題としてちょっとお願いしますので,何とか前向きなご検討をいただければありがたいなと思います。 全部要望で終わりたいと思います。本当にありがとうございました。 ○議長(海老原一郎議員) 次に,日本共産党土浦市議団,6番久松猛議員。  〔6番 久松猛議員登壇〕 ◆6番(久松猛議員) 日本共産党を代表いたしまして質問を行います。 1点目の改正水道法の対応について,先ほどの荒井議員の質問に若干重複するところもありますけれども,重複するところはできるだけ避けながら,質問をしていきたいと思います。コンセッション方式は導入すべきではないと思いますがどうかということであります。 水道事業を民営化しやすくする改正水道法が昨年12月,賛成多数で成立しました。この改正水道法のポイントについてでありますが,先ほど荒井議員の質問に対して,建設部長が答弁いたしました,5点ほどあるよと。私が指摘したいのはこの4点目,建設部長が答弁をした,指摘をした4点目,自治体が水道事業の認可や施設の所有権を持ったまま,民間企業に運営権を委託,売却できるコンセッション方式の導入を可能にするもの,こういう改正水道法の内容の1つとなっております。 誰にとっても生活に欠かせないのが水であります。この水を供給する水道事業は現在,地方公共団体である各地の公営事業体によって運営されております。安心で安価な水が24時間,いつでも供給されるのがあたり前で,日本の水道事業がこの改正水道法によって,自治体によっては大きく変わるかもしれないと,そんなような内容が含まれております。水道施設の運営権を民間企業に与えるというコンセッション方式によって,安価で安全な水を1年365日,1秒たりとも絶やすことのない,そういう世の水道事業が担ってきた責任を損なうものになるかもしれないという問題であります。 コンセッション方式は,先ほど申し上げましたが,事業の運営権を民間企業に売り,その企業が事業を実施し,水道料金を収入として,その企業が水道事業を運営するというものであり,利益を出すことが最大の目的である民間企業は,水道事業には馴染まないという批判の声が上がっております。水がなくては人間は生きていけませんから,水道料金はできるだけ安くしなければなりません。人口が減少し,収益が下がっている状況の中で,民間企業が事業を運営すると,こういうことになると,コストカットをしたとしても,経営としてはなかなか難しくなってまいります。そうなってきますと,水道料金を値上げするか,水道管の維持,メンテナンスなどの必要な経費を削らなければならなくなります。 国内の水道事業でコンセッション方式を導入した事例はありませんが,世界各地の事例を見ても,公営の水道事業から民営化して成功した事例はほとんどありません。そしてパリ市を始めとする多くの都市で,民営化した事業を再び公営化するという事例が相次いでおります。こうした再公営化は,世界全体で37カ国,235件に達していると言われております。 仮に民間から再公営化するとしても,長期間の民営化で,公営企業体の人材,技術が弱体化してしまうか,失われてしまうかもしれません。最悪の場合,運営権を持つ民間企業が倒産した場合,一時的に水道が止まってしまう,こういう可能性もないとは言えません。運営権を持つ企業にファンドが投資した場合などには,再公営化の手続がさらに複雑になり,コストもかかることになります。 このように,命の水である水道事業にコンセッション方式を導入するということは,極めて大きな問題があると言わなければなりません。改正水道法が国会で成立したとの報道を見て,土浦は民営化するのかなどの不安の声が寄せられております。本市としては,改正水道法に基づくコンセッション方式は,導入すべきでないと思いますが,市長の見解をお伺いいたします。 次に,旧協同病院の跡地利用計画について,及び小児科,整形外科診療所の設置の見通しについて,さらには,旧救急センター活用の見通しについて伺います。 協同病院がおおつ野に移転したのが平成28年3月で丸3年になります。旧協同病院の解体工事もほぼ完了したように見えます。旧協同病院関連の跡地利用がどうなるのかは,周辺地域のまちづくりに大きな影響を与えます。協同病院がこの旧病院跡地及び旧駐車場跡地の利用計画をどのように考えているのか,執行部は病院側からどのように聞いているのか伺います。 次に,小児科,整形外科の設置についてであります。 当初の約束の1つである内科診療所は,29年3月に開設されましたが,旧病院本体の解体工事がほぼ完了した現在,残りの小児科,整形外科診療所の開設の見通しについて伺います。今特に,車を運転しない多くの高齢者などから,通院に苦労している様子を聞かされます。また周辺の住民からは,診療所開設への期待の声も聞かれます。病院の移転から3年が経過しているわけでありますから,見通しを示してもいい時期ではないかと考えます。執行部はどのように聞いているのか,お伺いをいたします。 また診療所の設置にあたり,旧救急センターの1階を活用するとも聞いております。平成29年に内科の診療所を開設した時には,旧救急センターの活用は,隣で病院本体の解体工事中で危険であるということで,旧駐車場跡地の奥の建物を活用することにしたわけでありますが,解体工事がほぼ完了した現在,旧救急センターを活用できないという障害はなくなったと思われます。旧救急センター1階の活用の見通しについても,あわせてお伺いをいたします。 最後に,戦没者追悼式典の在り方について伺います。 現在の式典は,まず市長が追悼の辞を述べた後,来賓の挨拶が続いて,そして市長を始め遺族代表や来賓が順次献花をすると。そして,閉会の言葉で終了するわけであります。遺族の方々は会場の後方に着席されており,来賓が退場する頃に遺族の献花という順番が回ってまいります。遺族の方々の献花は,なぜ式典終了後になるのか理解に苦しみます。父や兄,親族の戦死で,最も心を痛め,戦没者に最も思いを寄せているのは遺族の方々であります。その方々の献花の機会が式典終了後というのは,遺族の方々の思いに心を寄せる式典の在り方とはとても思えません。改善すべきと思いますが,執行部の見解を伺います。 以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(海老原一郎議員) 市長。  〔市長 中川清君登壇〕 ◎市長(中川清君) 久松議員,3点ご質問を頂戴いたしました。私の方からは1番目の改正水道法への対応についてということで,コンセッション方式は導入すべきではないと久松議員は思うが,どうかというご質問かと思います。日本共産党の土浦市議団の代表としての久松議員のご質問の大きな1番にお答えしたいと思います。先ほどの荒井議員ご質問の,部長答弁と重複する部分もございますがご了承いただきたいと思います。 今回の水道法改正は人口減少に伴います水需要の減少,それから水道施設の老朽化,そして人材不足等の課題に対しまして水道事業の基盤強化を図るものでございまして,コンセッション方式は官民連携の選択肢の1つとされまして,一定期間の水道事業施設運営権を設定して,民間事業者による水道の管理運営を可能にするものでございます。厚生労働省によりますと平成23年のPFI法改正によりまして,コンセッション方式が創設をされた当初から,水道事業については住民に対する給水責任を民間事業者に負わせる形であれば,コンセッション方式を導入することが可能であったものを,今回の法改正によりまして,給水責任は地方公共団体に残した上で,厚生労働大臣の許可を受けなければならないと,そういう国や地方公共団体の関与を強めたものでございまして,水道事業自体を「民営化」するものではないというふうにしております。 また,今回の法改正にあたりましては,海外のコンセッション方式による事例,先ほどお話がございましたけれども踏まえまして,水質の悪化など管理運営レベルの低下や,水道料金の高騰,そして民間事業者に対する監査・モニタリング体制の不備などの対応策として,運営権の設定に際しては,地方公共団体があらかじめ料金の枠組みや,上限ですね,民間事業者に委ねる管理運営の内容や水準等を定めまして,実施方針に関する条例制定,そして運営権の設定の議会の議決と,こういうものが条件となりまして,厚生労働大臣がその内容を確認した上で許可をして,その後もモニタリングを実施して,早期に問題点を指摘・改善をします。これに加えまして,厚生労働大臣が直接民間事業者の報告徴収・立入検査というものを行うものとなっております。 さて,議員ご質問の本市,土浦市でのコンセッション方式導入による,水道事業の考え方でございますが,水道は,議員ご案内のとおり,市民の生活や経営活動を支える重要なインフラでございます。健康と安全を守るために欠くことのできないものでございますので,個別の業務の委託にとどまらず,運営権を民間事業者に委ねることには,慎重な判断が必要であると考えております。また,法改正後,国内においてコンセッション方式を導入した例がまだございません。明快なメリットが見出せておりませんことから,継続的に国や,他の地方公共団体の動向というものを注視して,他事業体での導入による効果や課題等を見極めていく必要があろうかと思っております。 いずれにいたしましても,本市の水道事業は,これまでのところ企業運営に関して独立採算制を堅持しておりまして,効率的な運営,例えば,水道部がございましたけれども,水道部をもう数十年前に廃止しておりまして,建設部の課にしていると,そういう合理化もしております。それから先ほど部長の方から答弁もさせていただきましたけども,徴収方法の,近隣の市町村との共同の徴収を今検討していると。これによって値段を下げることができると。そういう効率的な運営というものを図って健全経営の努力をしておりまして,ただいまのところ健全経営でいると判断をしておりますことから,現時点では,公営企業による運営を維持することが望ましいものと捉えておりまして,今後も引き続き,経営の効率化に努めまして,健全経営というものを維持してまいりたいと考えておりますので,どうぞご理解をいただきますようお願い申し上げまして,答弁とさせていただきます。 ○議長(海老原一郎議員) 市長公室長。  〔市長公室長 船沢一郎君登壇〕 ◎市長公室長(船沢一郎君) 日本共産党土浦市議団を代表しての久松議員のご質問の大きな2番,旧協同病院の跡地利用計画について,及び小児科,整形外科診療所設置の見通しについて,旧救急センター活用の見通しについてお答えの方をさせていただきます。 始めに,土浦協同病院の跡地の状況についてでございます。 土浦協同病院は平成28年3月に,最新鋭の設備を備えました地上10階建て,病床数800床の県内最大規模の急性期総合病院といたしまして,おおつ野地区に移転,開院となりましたのはご案内のとおりです。移転に伴いまして,JA茨城県厚生連が所有している跡地につきましては,病院の本館,東病棟の建物部分,救急センター,がんセンター,管理棟,健康管理センター,職員宿舎,これが2棟ございます。それから駐車場等がございます。現在,健康管理センターにつきましては暫定的な診療所,がんセンターと職員宿舎のうち1棟につきましては,社会医療法人へ売却いたしまして,介護老人保健施設としての駐車場といたしまして,もう1棟の職員宿舎につきましては,民間へ売却しアパートとして,駐車場の一部は学校法人へ売却し保育園として,また,最近開業いたしましたビジネスホテルへ売却し,施設駐車場としてそれぞれ活用が図られているところでございます。 また,病院の本館,それから東病棟につきましては,今月末を目途に解体工事が進められてございまして,工事完了後,病院本館跡地は売却,また借地でございます東病棟跡地は地主へ返還する予定であると伺っております。救急センターにつきましては,隣接する病院本館の解体工事完了後,売却を予定し,売却先が決まった際,救急センター1階をJA茨城県厚生連が借り受けまして,診療所を移転。それから,管理棟につきましては,解体等跡地担当事務所として活用いたしまして,その後売却等を視野に入れながら,当面何らかの活用を図りまして,残りの駐車場等につきましては売却を予定していると伺っております。 真鍋地区の拠点でございました土浦協同病院の移転は,地区のまちづくりに与える影響が大きいことから,都市計画マスタープランにおきまして,真鍋地区の商業施設,公共施設が集積しているエリアを新たなにぎわい拠点と位置付けまして,病院跡地や周辺の低未利用地を活用したまちづくりを推進するとともに,中心市街地と連携を図りながら,民間活力によるにぎわい創出を目指すこととしております。また,立地適正化計画におきましては,当該地を土浦駅周辺の中で都市機能誘導区域と位置付けまして,医療や福祉,商業などの都市機能を誘導する区域としております。今後におきましても,まちづくりの視点を踏まえたにぎわいづくりに資する土地の利用を要請し,事業者による都市機能誘導施設の整備を促し,コンパクトで持続可能なまちづくりを進めてまいりたいと考えております。 続きまして,小児科,整形外科診療所設置の見通し等についてでございます。 現在,診療所につきましては,当初,救急センター1階におきまして開設する予定でありましたが,隣接する病院本館,東病棟の解体工事期間中の利用は,安全性を考慮いたしますと困難であったため,現在,暫定的に旧健康管理センター1階に診療所を設けまして,月,火,木,金曜日の平日の週4日,内科の診療が行われているところでございます。 小児科,整形外科の開設につきましては,かねてより早期開設について要望を続けてまいりましたが,この度,土浦協同病院から,本年5月頃に内科に加えまして小児科診療を始めることが伝えられたところです。具体的には,近くJA茨城県厚生連から連絡がある予定でございますので,連絡がありましたら改めてお知らせの方をいたします。 なお,整形外科につきましては,現在,診療所が置かれている旧健康管理センターにおきましては,スペースの関係から,現時点での開設が難しいとのことで,救急センターの売却先が決まり,診療所を移転することになった際に検討されると伺っております。 本市といたしましても,内科,小児科,整形外科の3科の診療所の開設は,JA茨城県厚生連との当初の約束事であるとともに,地域医療体制の充実,それから,真鍋地区のまちづくりの観点からも,大変重要であると考えてございます。早期に3科の診療所の開設をするよう,引き続き強く働きかけを行ってまいりたいと考えておりますので,ご理解をお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(海老原一郎議員) 保健福祉部長。  〔保健福祉部長 川村正明君登壇〕 ◎保健福祉部長(川村正明君) 私からはご質問の大きな3番,戦没者追悼式典の在り方についてお答えいたします。 土浦市戦没者追悼式につきましては,先の大戦において犠牲となられた土浦市内戦没者のみたまに対し,謹んで哀悼の念をささげるとともに,ご遺族のご労苦に対し深い敬意を表し,恒久平和を祈念するため毎年挙行しているところでございます。今年度の戦没者追悼式は9月24日の休日に土浦市民会館において,ご遺族83名,来賓81名のご出席をいただき執り行っております。 式典の内容といたしましては,先ほど議員からも紹介ありましたが,「開式のことば」に始まりまして,「国歌斉唱」,「黙祷」に続き,市長による「式辞」,来賓の皆様による「追悼のことば」。そして,主催者・来賓・遺族の代表による「献花」と続きまして,「閉式のことば」をもって式典を閉会しております。この内容につきましては,国による「全国戦没者追悼式」や,県による「茨城県戦没者追悼式」と同様となっております。しかしながら,本市の追悼式では,ご列席された遺族全員に献花をしていただきたいという思いから,式典終了後に,遺族全員による献花を行っていただいているところでございます。 近年の追悼式の状況といたしましては,戦後,長い年月の経過とともに,ご遺族も高齢化し,式典への参加者数が減少しております。平成20年度には149名の参加者がおりましたが,平成30年度は83名と,10年間で66名減少しているという状況となっております。このような中,参加した遺族から,「休日であれば家族に送ってもらえる」との意見があったこと,また,家族の方なども参加しやすいのではないかと考えまして,土浦市遺族会と協議のうえ,平成29年度及び30年度は休日に挙行をしております。休日の開催によりまして,参加する遺族が大きく増えるということはなかったものの,若い親子や高校生の参加が見られたことは,一定の成果だと思っております。 また,式典に参列される高齢のご遺族の体調に配慮いたしまして,式典の開催日を終戦記念日である8月の暑い時期を避け,過ごしやすい時期にしており,さらに来賓の方々の「追悼のことば」は代表の方のみとし,「献花」においては複数名による献花とするなど,式典に要する時間の短縮を図っているところでございます。 議員ご質問のご遺族の皆様の献花は,式典の中で実施すべきにつきましては,土浦市遺族会とも相談のうえ,検討させていただきたいと思います。 市といたしましても,戦没者追悼式を通して,先の大戦の悲惨な出来事を風化させることなく,二度と戦争の惨禍を繰り返すことのないよう,次の世代へ語り継がなければならないと考えておりますので,ご理解のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(海老原一郎議員) 6番久松猛議員。  〔6番 久松猛議員登壇〕 ◆6番(久松猛議員) 再度質問を行います。 1番目の改正水道法への対応についての問題でありますが,市長の答弁はコンセッション方式を採用するのでなくて,公営の維持が望ましいという答弁をされました。同時に,コンセッション方式の,全国的にはどこも採用しておりませんから,この課題や効果を見極めていくとおっしゃいましたが,採用していませんのでね,見ることもできませんよね。したがいまして,本市としては公営として現状の公的な機関で,安全な水を安く提供することに責任を持つということだろうと思いますが,そう受け止めてよろしいのかどうか,改めて伺います。 もとの協同病院の跡地利用計画の問題についてであります。 跡地利用については,本当にあの地域のまちづくりに大きな影響を与えるわけでありますから,慎重にこの動向を見極めていくというのは非常に重要であります。本館跡地については,売却されたと。売却するんですか。  〔「今から」と呼ぶ者あり〕 ◆6番(久松猛議員) これから売却すると。それから,東館については借地だから返却をすると,こういうことでありますが,民地でありますから,市としての要求を提示するというなかなか難しいけれども,しかし,この立地にふさわしい土地利用が進められるよう,慎重に見極めていっていただきたいと要望しておきます。 それから,診療所の設置についてであります。 内科,小児科,整形外科の診療所の設置,これは協同病院の移転にあたっての,本市との約束でありますから,これは早期に実現していただきたい。早期にといっても様々な事情もありますので,それも考慮に入れなければなりませんが,内科については29年の3月に開設をされた。小児科については今年の5月に開設をすると,こういうことでありますけれども,救急センターの活用というのは,これが売却をした後,その1階を借りて診療所として利用するということでありますから,そうしますと当面は,いつ売却になるか見通しがありませんので,もし見通しを聞いているんでしたらお聞かせいただきたいんですが,見通しがついていないとすれば,小児科の診療所も,今ある内科の施設での開設ということになるのかどうなのか,その辺,確認できていればお伺いをしたいと思います。 それから,救急センターの売却が決まって,その1階についてJAがそれを借り受けて,診療所として活用するということが可能になった場合に,整形外科も開設すると理解していいのかどうなのか。しかも,その際には内科,小児科についても,同時に救急センターの一部を活用できるという状況になるのかどうなのか,あわせてお伺いをしたいと思います。 戦没者追悼式典の在り方についてでありますが,私は毎回の式典に参加させていただいておりますが,ずっと釈然としないでいたんです。副市長が以上で閉会をいたしますということで,ぞろぞろと来賓の方々が会場を後にしていく。会場から出ていった後に遺族の方々が献花をするというのは,何とも釈然としない。やっぱり追悼式典でありますから,しかも,遺族の方々が主役なんですから,この式典の中できちんと献花の機会をとるというのが,心のこもった在り方ではないかと思います。しかし,遺族会の方々と協議をするということでありますから,慎重に協議をしていただきたいと,これは要望としておきたいと思います。 以上で終わります。 ○議長(海老原一郎議員) 市長。  〔市長 中川清君登壇〕 ◎市長(中川清君) 久松議員の再質問にお答えしたいと思います。 再質問は,私が先ほど答弁をさせていただきました,公営企業による運営を維持することでよろしいのかということかと思います。 先ほどお話ししたとおりでありまして,土浦市の水道事業,先ほどもお話しいたしました,いかに効率化を図っていくということが,独立採算制というのがこの水道企業法でございますんで,しっかりとこれを守るということが,大事なんだということでやってまいりました。これからもやっていくつもりであります。健全経営をするということは,しっかりと守っていくということが,公営企業による運営を維持することにつながると私は思っております。 なぜならば,なぜこういうことを考えたかというのはもう人口減少,それから水需要の減少,水道施設の老朽化,人材不足等々,水道事業の基盤強化というのが揺らいでいるということでこのような発想になったのかなと私は理解をしておりますので,そうならないように今までやってきたことが,土浦市の水道だと思っておりますので,おかげさまで健全経営でいっているということですんで,公営企業による運営を維持していきたいと,発言をさせていただいたところであります。 ○議長(海老原一郎議員) 市長公室長。  〔市長公室長 船沢一郎君登壇〕 ◎市長公室長(船沢一郎君) 久松議員の再質問の方に,ご答弁をさせていただきます。 初めに,小児科の設置の場所でございますが,救急センターの方の売却先というのがまだ決まらない関係でございまして,とりあえず,まずは今現在内科を診察している場所,あそこに今度新たに小児科を設けるということで伺ってございます。 それから2点目でございます。整形外科の話の方を頂戴いたしました。こちらにつきましては,救急センターの売却先が決まりまして,診療所を移転することになった際に,厚生連の方で検討されると伺っている次第でございます。 いずれにいたしましても,詳細につきまして近く連絡を受けることになってございますので,連絡を受けましたら,改めてご報告を申し上げますので,よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(海老原一郎議員) 暫時休憩といたします。   午後 2時33分休憩  ――――――――――――――――――――――――――――   午後 2時45分再開 ○議長(海老原一郎議員) 会派代表質問を再開する前に,少々お時間をいただきます。 東日本大震災から8年が経とうとしております。間もなく震災の発生しました午後2時46分になります。その時刻に皆様と一緒に,犠牲になられた方々のご冥福を祈り,黙祷をささげたいと存じます。 皆様,ご起立願います。黙祷。 黙祷を終わります。ありがとうございました。着席願います。 それでは,会派代表質問を再開いたします。新風会,12番鈴木一彦議員。  〔12番 鈴木一彦議員登壇〕 ◆12番(鈴木一彦議員) まず初めに,3・11でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたし,また,一日も早い復興を願っております。 新風会を代表しまして,代表質問いたします。 本会派は農業政策,商業の振興,観光などを中心に,この4年間活動してまいりました。特に小町の里,新治運動公園の整備については,力を入れて訴えてまいりました。市政の運営方針と主な施策の概要13ページに述べられていましたように,小町の館に新たな駐車場の整備実現に向け,動き出していただきましたこと,市長を始めとする執行部の皆様のご尽力のおかげであると思っております。感謝申し上げます。 まず,質問の項目の大きな1点目でございますが,平成31年度予算の概要にありますように,活力とにぎわいのあるまちづくりの中の,土浦ブランドアッププロジェクト推進事業について,質問をいたします。 まず事業の目的として,本市は首都東京から約60キロメートル圏内に位置し,日本一の生産量を誇るレンコンを始め,米,葉菜,根菜,果実,花き,工芸作物,畜産と,多種多様な農業地域となっています。また,霞ケ浦の水産資源にも恵まれています。このような農林畜水産物の資源を活用した,都市と農村の交流と,加工品の開発を進め,地域の農林水産業を活性化することで,交流人口が増え,まちのにぎわいにつながり,地域経済の好循環を図ります,ということで,非常にすばらしい事業目的であると思います。ただ,予算が69万円と少し寂しい感じがありますが,その限られた予算の範囲内で,どのように工夫し,関係団体との連携を図って,事業を進めていくのだろうかと思い,その点を質問いたします。 次に,(2)中心市街地開業支援事業についてですが,先ほど明政会の代表質問で,寺内議員の方も触れておりましたが,その事業についての質問をいたします。 これも事業の目的は,本市の中心市街地に開業しようとする新規事業者に対して,家賃または改装費の一部を補助することにより,市民や事業者等の起業機会を創出し,まちで働く人,活躍する人を増やすことにより,中心市街地の活性化を図ります。期待される効果,成果目的のところに,本市の中心市街地に開業しようとする新規事業者の増加や,活力とにぎわいのある商店街の形成,まちで働く人,活動する人が増えることによる,まちなかの魅力向上,にぎわいの創出が見込まれます。これも非常にすばらしい事業で,これが功を奏せば,中心市街地が活性化すると思っております。先ほど寺内議員の方がおっしゃっていましたが,家賃または改装費の補助,予算が510万円ということで,この予算についてももう少しあればもっと十分な事業効果が望めるんではないかなということなんですが,これもやはり創意工夫で,職員の方々が事業推進していかれると思いますので,そのあたりのところの説明を,お願いしたいと思います。 中心市街地の活性化を図る上においては,当該事業は非常に重要な事業であり,力強く推進をしていただきたいということで,これまでの事業実績を含めて,次年度からどのように拡大していくのか,内容についてお伺いをいたします。 続きまして,大きな項目の2点目,市民が主役の安心・安全なまちづくりの中で,都市下水路整備事業,小規模排水路整備事業について,お伺いをいたします。 近年,市街地の宅地化の進展により,ゲリラ豪雨,また,台風の時に道路の冠水,これが至るところで起こっていると思います。そういったことが多いので,道路改善,排水路の改善の要望も多数出ていると思いますが,現予算での整備計画について,どのようにお考えなのか。ここも本来は十分な予算措置をとって,行いたいという執行部側の気持ちは十分わかるんですが,その辺の整備計画について,お伺いをいたします。 3番目として,新治運動公園の駐車場の拡張のお考えはあるのかという質問です。 多目的グラウンドでサッカーとか陸上競技,あとはテニスコート,野球場,平日の夜とか土曜,日曜はとても利用率が高く,にぎわっている運動公園になっております。先週の土曜日も,サッカーの合同練習,少年サッカーですね。合同練習ということで,新治の少年団の練習をしている,芝生の方ですね。あそこに水戸地区から4チームが参加して練習をしていました。駐車場が狭いので,水戸から来る方たちには,乗り合わせで来るようにお願いをしていたようですが,その日もサッカー,テニス,野球,この3団体が一緒だったので,利用者同士で駐車場を区割りして,ここはサッカー関係者,こちらはテニス,野球は野球で2チーム,試合をしていましたが,野球場のグラウンドの方に駐車して,何とかおさまっていたようです。 現在,新治の旧役場の所ですね,あそこに給食センターの工事が入っておりますので,あちら側の駐車場ももう使えなくなっております。新治公民館付近にも若干の駐車スペースがあったんですが,工事の関係で使用できなくなっております。給食センターがまた供用開始になった場合は,さらに駐車する場所が不足することが予想されます。運動公園の南側ですね,皆さんもよくご存じかと思いますが山林があります。何とかあの山林を借りるとか買収すると,そういったところをちょっと調査研究していただき,駐車場の確保ということについて,執行部がどのようにお考えになっているのかという点を,お伺いいたします。 会派の時間が40分ということで,私からの質問は以上といたします。今のところ二度目も登壇する予定はありませんので,一度目でご答弁の方をお願いしたいと思います。 ○議長(海老原一郎議員) 都市産業部長。  〔都市産業部長 塚本隆行君登壇〕 ◎都市産業部長(塚本隆行君) 新風会を代表しての鈴木議員のご質問の大きな1番,活力とにぎわいのあるまちづくりの施策の2事業につきまして,順にお答えをさせていただきます。 始めに,土浦ブランドアッププロジェクト推進事業につきましてお答えをいたします。 議員からもご紹介ありましたように,本市は東京から約60キロメートル圏内に位置し,筑波山麓から霞ケ浦沿岸まで農地が広がる都市近郊農業地帯であり,日本一の生産量を誇るレンコンをはじめ,米や葉菜,根菜,果実,花き,畜産等々,多種多様な農産物や,ワカサギ,シラウオ等の水産物にも恵まれております。 このような本市の恵まれた資源を活用するため,平成22年に「土浦市農産物ブランド化推進協議会」を立ち上げ,農産物のブランド化を目指して検討を始めました。その後,農業や水産業などの第1次産業,食品加工などの第2次産業,流通・販売などの第3次産業を総合的に関連付ける「6次産業」という新しい産業を形成する考えを踏まえて,農産物のみのブランド化ではなく,加工品の開発や飲食店等での提供などの方策も含めたブランド化の取り組みを行ってきたところです。 そのような中で,平成28年度,国において地方公共団体の自主的・主体的な取り組みで,先導的な事業を,複数年度にわたり安定的・継続的に支援する「地方創生推進交付金」の制度が新設されたことから,この制度を活用し,「農産物に限らず,加工品の開発,販売拠点の検討,交流人口増加などによるまちのにぎわいへとつなげる」ことを目標とした,「土浦ブランドアッププロジェクト推進事業」に取り組んでまいりました。 事業の初年度においては,首都圏在住者を対象としたツアーの開催や,農家等への聞き取り調査を行い,既存の協議会に畜産・水産業・食品生産販売業者を新たに加えた,「土浦ブランドアッププロジェクト推進協議会」において,「土浦ブランドアッププロジェクト基本構想」を策定いたしました。 平成29年度からはこの「基本構想」に基づき,本市への来訪と農業等への関心が高い,首都圏在住の子どもを持つ家庭を対象としたモニターツアーの実施や,「あみ・プレミアムアウトレット」等において,土浦産の農産物と試作した加工品の試験販売,アンケート調査を実施し,協議会において今後の事業展開について検討を行ってまいりました。さらに,土浦の魅力を広く伝えていく手段として,「土浦ブランド」の認定制度と,「土浦ブランドマーク」を制定し,現在までに32品目をブランド認定し,各種イベントにおいて,ブランドマークとともにPRを行ったところです。 また,加工品の開発につきましても,レンコンを始め,土浦の農林水産物を活用した開発品に力を入れ,これまでにツアーでの提供や試作品の試験販売の結果を元に,協議会で検討・改良を重ね,35品目を開発し,これらの加工品の活用を図るため,加工品のメニューブックを作成しているところです。 地方創生推進交付金が終了する平成31年度以降につきましては,これまでの3年間の実績を踏まえ,事業が自走していける仕組みを構築し,地元住民や農林水産業者等が主体となれるよう,人材の育成を図るとともに,協議会で開発した加工品につきましても,市内の飲食店で提供していただけるように,加工品のメニューブック等を活用し,PRを実施してまいります。 今後も,土浦ブランドアッププロジェクト推進事業を継続し,土浦ブランドに対する認知度を上げ,農林水産業の振興と,交流人口の増加によるまちのにぎわいを創出してまいりますので,ご理解,ご協力のほどよろしくお願いいたします。 次に,中心市街地開業支援事業につきましてお答えをいたします。 近年,商業を取り巻く環境は大きく変化しており,本市を含め多くの地方都市におきましては,大規模商業施設の郊外進出や,インターネット通販の普及等により,旧来型の中心市街地商店街は大きな影響を受けております。 このような中,本市におきましては,平成26年3月に内閣総理大臣の認定を受けました,「土浦市中心市街地活性化基本計画」に基づき,商業・業務機能の活性化を図るため,中心市街地への新規開業者に対して,家賃1カ月分の2分の1を1年間補助する「中心市街地開業支援事業」を平成26年10月に創設し,土浦商工会議所等と連携しながら,起業機会の創出と商業・業務機能の促進を図っているところです。 事業の実績といたしましては,平成26年度が6件,平成27年度が10件,平成28年度が4件,平成29年度が8件,合計28件の開業者に家賃補助を行っており,一定の成果をあげているところです。また,中心市街地活性化基本計画において目標指標としております空き店舗数につきましても,平成28年度の82店舗に比べ,平成29年度は77店舗と減少に転じており,空き店舗の解消に向けた好転の兆しが見え始めておりますが,目標値としております35店舗の達成は困難なため,今後,さらなる空き店舗数の減少に向けて,開業される方のニーズを的確に捉えた支援の充実が求められているところであります。 そのようなことから,これまで運転資金である家賃に対して補助を行ってまいりましたが,平成31年度からは開業前に必要な設備資金であります改装費用の2分の1を補助する制度を創設し,家賃補助との選択制により実施いたしたいと考えております。補助対象の選択肢を増やし,それぞれの開業者のニーズに合った支援を行えるよう,制度に幅を持たせることによりまして,空き店舗の解消と雇用の創出がさらに促進され,まちで働く人・活動する人が増えることによる,まちなかの活力の向上とにぎわいの創出を図ってまいりたいと考えておりますので,ご理解のほどよろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(海老原一郎議員) 建設部長。  〔建設部長 柴沼正弘君登壇〕 ◎建設部長(柴沼正弘君) 新風会を代表しての鈴木議員ご質問の大きな2番,市民が主役の安心・安全なまちづくりの中での,都市下水路整備事業及び小規模排水路整備事業についてお答えいたします。 近年は,市街地の宅地化の進展に伴いまして,ゲリラ豪雨や台風に水路の流下能力が不足して,道路冠水等が頻繁に発生しております。道路等の冠水対策や浸水対策につきましては,一般会計で行っている都市下水路整備事業や小規模排水路整備事業に加え,下水道事業特別会計で行っている公共下水道雨水排水路整備事業により,流下能力の不足している水路の改修を行っております。水路等の整備につきましては,多くの予算を要しますことから,内水により水路が溢水,あふれてしまった場合ですね。道路冠水等が頻繁に発生する箇所を調査して,早急に対策が必要な箇所を優先的に整備しております。 都市下水路整備事業につきましては,現在,西根南地区から中村南地区の雨水対策としまして,補助率の高い特定防衛施設周辺整備調整交付金を活用して,西根竹ノ入都市下水路の整備を継続的に進めております。また,排水路整備事業には多額の予算が必要なため,事業の実施につきましては,財政上有利な資金の手当てが必要となります。 具体的には排水路整備事業に充当可能な補助制度や起債制度の中から,補助率や起債の充当率,さらには地方債の償還金等に対する交付税措置などの財政上有利な財源を活用するため,一部の事業におきましては,茨城県や国土交通省と協議をして,公共下水道事業計画の変更を行い,公共下水道雨水排水路整備事業として整備を進めております。特に道路冠水対策等が喫緊の課題であり,多額の事業費が必要となります神立地区につきましては,平成25年度に神立菅谷都市下水路を公共下水道神立菅谷雨水幹線に事業計画の変更を行い,早急な整備を進めております。 また,旧市街地や周辺地区の雨水対策として整備されました雨水管渠やポンプ場につきましても,現在策定中のストックマネジメント計画に基づく点検・調査を踏まえた上で,改築や改修を行い,適正な維持管理に努めてまいります。 今後とも限られた予算の中,有利な交付金や起債を活用して,喫緊の課題であります雨水対策を継続的に進め,「市民が主役の安心・安全なまちづくり」,「雨水等による浸水被害に強いまちづくり」を進めてまいりたいと考えておりますので,ご理解のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(海老原一郎議員) 教育部長。  〔教育部長 服部正彦君登壇〕 ◎教育部長(服部正彦君) 新風会を代表しての鈴木議員のご質問の大きな3番,新治運動公園の駐車場の拡張の考えはあるのかについてお答えいたします。 新治運動公園は,筑波山麓の緑豊かな環境の下にあり,子どもから大人に至る多くの利用者にスポーツを楽しんでいただいております。施設の配置状況を申し上げますと,中央部分を通る道路で東西2つに分かれておりまして,東側には野球場が整備されており,西側にはサッカー等で利用されている多目的グラウンドのほか,テニスコートや子ども広場が整備されております。同公園では特に休日には野球やサッカーの大会が多く開催され,市内外から多くの利用者が自家用車等で来場されている状況でございます。 同公園を利用される方の駐車場につきましては,東側にはアスファルト舗装された102台分の駐車場がございまして,西側にもアスファルト舗装された116台のほか,多目的グラウンドの北側の斜面の下に約20台分の臨時の駐車場として活用しておりますスペースがございまして,これを含めますと東西合わせて約238台の駐車スペースが確保されております。 休日に開催されます地元の市民体育祭のほか,野球やサッカーの大規模な大会以外での利用時は,この駐車スペースで概ね賄えている状況でございますが,参加者が大勢となる大規模な大会等での利用時や,子どもたちの応援に多くのご家族が来られるような大会での利用時は,駐車場が不足することもあることから,そのような場合には隣接する新治学園義務教育学校の駐車場を借用して代用しております。そうしたこともございますことから,大勢の参加者が予想されます大会の主催者に対して,自動車で来場される参加者には,乗り合わせでの来場を促すよう協力を呼びかけるよう指導もしておりますが,車両が数台,車道等に駐車されている状況が見受けられることもございます。 このように,休日に大きな大会が開催されますと,同運動公園の駐車場内に停め切れないことがありますことから,臨時駐車場の利用状況も含め,その実態を詳細に把握し,必要性を精査した上で,ご提案いただきましたように隣地を買収して駐車場を拡張する,あるいは借用する方法のほか,同運動公園の敷地内の一部,例えば植栽部分を新たに駐車場として転用する等の方法も含めまして,今後,検討してまいりたいと考えておりますので,ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。 ○議長(海老原一郎議員) 以上で会派代表質問を終了いたします。  ―――――――――――――――――――――――――――― △日程第2.一般質問 ○議長(海老原一郎議員) 続いて,日程第2一般質問を行います。 質問は通告に従い,順次許可いたしますので,ご了承願います。 11番下村壽郎議員。  〔11番 下村壽郎議員登壇〕 ◆11番(下村壽郎議員) こんにちは。創政会の下村壽郎です。通告に従いまして一般質問をさせていただきます,よろしくお願い申し上げます。 大きな1番,来年度以降の乙戸川河川改修についてお伺いします。 私は,乙戸川に関連する質問を平成27年第3回定例会と,平成29年第2回定例会の2回行っております。その中で,平成27年第3回定例会では,中川市長からつくば市から乙戸川に流入する雨水について,県,つくば市,土浦市とその関係者で合同会議というものを立ち上げておりまして,様々な面から水害対策について協議をして,しっかりやっていきたいとご答弁をいただきました。その後,土浦市からの要望や合同会議での結果があらわれ,乙戸川改修は手つかずの未整備区間が,平成29年度工事着工し,平成30年度で暫定工事が完了します,今年の5月末ぐらいで未整備区間の手つかず区間が,工事が完了します。また,乙戸川には水位計の設置もなされました。この場をお借りしまして,県並びに土浦市と関係各位に感謝申し上げます,ありがとうございます。 その一方で,木柵板,またはコンクリート板柵の簡易的な土どめ工事を行った,乙戸小学校から上流の乙戸沼までの区間は,木柵板においては胴梁,腹起こしの腐食が進み川へ落下してしまい,柵板を支える部材がなくなり,堤防の崩壊が危惧されます。また,耕作放棄地となってしまっている田んぼの堤防は,板柵等が全くありませんので,川の増水時期には堤防が侵食され崩れてしまいます。このようなことから,来年度以降の乙戸川河川改修について,県や市ではどのようにお考えかをお伺いいたします。 次に2番,乙戸沼公園の維持管理についてお伺いします。 乙戸沼公園は第8次土浦市総合計画の中に,都市の魅力を高める水,緑,憩いの拠点として,市民のレクリエーションの場,健康づくりの場として機能充実を図りますと位置付けられた,土浦市内の5つの公園の中の1つであります。冬はハクチョウを始めカモなど北から飛来した野鳥が見られ,野鳥観察を楽しむ方,また,釣りができる区域では,釣りを1年中楽しむ方もおられます。春には桜の名所として,花見に市内外から多数の方が訪れます。ウオーキングやジョギング,犬を連れて散歩をする方,天候の良い土日,祭日には,やはり市内外から訪れる親子の皆さんと,子どもたちが夢中になって遊具で遊ぶ姿が見られます。このように,市民の皆さんから愛されている公園は,まさに水,緑,憩いの場の拠点であります。しかしこのような公園にも危険が潜んでいました。次の3点についてお伺いします。 (1)インターロッキング歩道の改修について。 公設市場側のインターロッキング歩道は,凹凸や舗石の剥がれがあり大変危険です。現に市では注意,段差ありの立て看板を設置しておりますが,もしものことがあったら大変なことになります。今後の対応をお伺いします。 (2)枯れた桜の木,さらに植樹についてお伺いします。 桜の木については,井上議員が天狗巣病について質問をされております。天狗巣病にかかってしまった桜は枯れ枝が多くなり,強風時には枝が折れて歩道に飛散し,散歩やジョギングをされる方には大変危険です。市では毎年,枯れ枝の処理等に対応していただいておりますが,植樹とあわせて今後の対応をお伺いします。 (3)老朽化した遊具の改修などについてお伺いします。 子どもたちが夢中になって遊ぶ遊具にひび割れや,割れた箇所の劣化が進み,大きく欠けた箇所が多数見られ,大変危険です。市ではその都度対応をされているようですが,完全な修理には至っていないように見受けられます。今後の対応についてお伺いします。 以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(海老原一郎議員) 建設部長。  〔建設部長 柴沼正弘君登壇〕 ◎建設部長(柴沼正弘君) 下村議員から乙戸川の河川改修,そして乙戸沼公園の維持管理についてご質問いただきました。順次お答えいたします。 まずご質問の1番,来年度以降の乙戸川河川改修についてお答えいたします。 茨城県において進められております一級河川乙戸川の河川改修でございますが,現在事業中の国道6号から乙戸沼までの2,200メートル区間につきましては,平成8年度から用地買収に着手し,暫定断面での改修工事のほか,木柵板などにより,河岸を保護する工事が進められてきたところでございます。現在は,平成29年6月議会でお答えいたしましたとおり,未改修となっておりました乙戸小学校の東側から下流の約400メートル区間におきまして,平成28年度から継続的に改修工事が実施されております。 現在施工中の整備内容につきましては,未改修区間約400メートルのうち,既に左岸の堤防約230メートルが完了しておりますことから,残りの左岸約170メートル区間及び右岸の未改修区間約400メートルの堤防整備のほか,暫定断面とはなるものの,河道掘削もあわせて実施されるとのことでございます。 議員ご質問の来年度以降の河川改修でございますが,茨城県に確認しましたところ,現在行っている河川改修が,先ほども下村議員の方からご紹介がありましたとおり,本年の6月頃には完了する予定とのことであり,今後は現在進めている改修区間に接した下流側につきまして,一部未改修箇所があるため,この区間の設計と工事を進めていく予定とのことでございます。 なお,乙戸小学校の東側から上流部の木柵板などによる改修区間につきましては,河川保護と河道確保のための応急的なものであり,当然ながら腐食などの経年劣化が見られることや,乙戸川の河川改修は乙戸沼周辺の浸水対策において最重要な課題であると考えておりますことから,本市といたしましても,今後も上流部の早期着工と完成に向け,継続的に要望を行ってまいりますので,ご理解のほどよろしくお願いいたします。 続きましてご質問の2番目,乙戸沼公園の維持管理についての3点のご質問についてお答えいたします。 まず1点目,インターロッキング歩道の改修についてでございますが,ご質問のインターロッキング歩道につきましては,平成2年に土浦地方卸売市場に隣接します乙戸沼公園の西側に,延長約440メートル,幅員3.1メートルの全面インターロッキングブロック舗装の歩道を整備したものでございます。当該施設につきましてはイチョウ並木と相まって,ウオーキングや乙戸沼公園の南西にあります乙戸ファミリースポーツ公園やハナショウブ園へのアクセスルートとしてなど,多くの皆様に利用されているところでございます。しかしながら,整備から約30年が経過しておりますことから,樹木の根あがりによる隆起や,経年劣化による部分的なブロック表面の剥がれが発生しており,転倒などの事故を引き起こす危険性が高い状況でありますことから,不具合箇所39カ所のうち,今年度は特に危険性が高い13カ所の修繕を実施したところであり,残り26カ所の修繕につきましても,新年度予算で早期に実施したいと考えております。 なお,当公園の管理につきましては,日頃から利用者も多く,イベント開催時にはより多くの利用もありますことから,今後におきましても定期的な巡視を行い,安全管理の強化に努めてまいりたいと考えております。 次に2点目の枯れた桜の木の対応及び植樹でございますが,乙戸沼公園の桜の木につきましては,園内の園路沿い1.4キロメートル区間に約600本ほど植樹されておりました。しかしながら,近年は老齢化や天狗巣病による樹木の枯れや衰退が著しい状況であることから,平成29年度に樹木医に診断を行っていただき,天狗巣病に罹患した樹木の伐採や,生育上支障となる枝の剪定,そして,桜の植樹につきましては,樹木の間隔が緊密であることも,桜の木の生育を妨げている要因の1つと考えられるとのことから,より良い生育環境となるよう,木の間隔を考慮した上で実施している状況でございます。 なお,各団体等から苗木の寄付申し出のお話もいただいておりますことから,受け入れにあたりましては,その時点での木の間隔の確保や,既存樹の生育等を確認した上で,実施してまいりたいと考えております。 続きまして,3点目の老朽化した遊具の修繕等につきましてお答えいたします。 乙戸沼公園のほぼ中央部にあります,複合型の大型遊具につきましては,昭和49年の開園にあわせて設置した遊具であり,現在も乙戸沼公園のシンボル的な遊具として,幅広い年齢層の子どもたちに利用されているところでございます。しかしながら,近年は経年劣化により,部分的なひび割れ等の破損が生じている状況でありますことから,年1回の定期点検のほか,職員による定期的な日常点検を実施しているところであり,ひび割れ等の不具合箇所につきましては,モルタルによる簡易的な修繕を適宜行い,安全管理に努めているところでございます。 今後におきましても,既存遊具の劣化状況に注視のうえ,事故等の未然防止に努めるとともに,修繕方法につきましても調査研究し,さらなる安全管理に努めてまいりたいと考えておりますので,ご理解のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(海老原一郎議員) 11番下村壽郎議員。  〔11番 下村壽郎議員登壇〕 ◆11番(下村壽郎議員) ご答弁,ありがとうございました。 乙戸川については,私も大分地元の希望に沿った工事をしていただいているなと感じております。この今回工事をやっていただくことは,地元の皆さんのご協力が大変ありまして,当初は無償借地でも結構ですよと。県の方でも地元が協力してくれるんなら一生懸命やりますというようなことで,当初は買い上げではなく,無償借地ということで合意して,この話が進みまして,ようやく400メートル区間が,両岸とも今年の6月ぐらいには完成するというところまでこぎつけることができました。これも地元の皆さんと市役所,あるいは県の皆さんの,一体となった支援があったからこそだろうと思っております。これからも,今,上流側の話も,県の方では一生懸命,板柵工事だとかそういったことでやってはくださっているんですが,これも実は地元の皆さんが,土地を無償で貸しているんですね。そういったことをご理解いただければ,市の方でももう少し強い対応をしていただけるのかな,要望していただけるのかなと,こんなふうに常に感じております。 しかしながら,一気には何もできません。やはり地元ができることは何かということを,常に私たちが地元で考えながら,県と市の方に,常にお願いをしているという状況でございます。市長がよく言われる市民協働のまちづくりと,そこに私も共感しておりますし,地元の皆さんも,やはりそういった考えの下に,一生懸命この問題解決に,みんなで頑張ろうよというように一致しているところでございます。そんなことで,ご答弁は非常にもう前向きなご答弁をいただいております,ありがとうございます。 2回目は,私は質問ではなく,要望とさせていただきたいなと,こんなふうに思っております。 1番の来年度以降の乙戸川河川改修について,現在進めている河川管理用道路が,乙戸沼まで完成することで,これは当然農作業が効率的になるばかりではなく,地域の市民の皆さんが,散歩コースとして利用し,健康増進に役立つとともに,ふれあい,交流の場となり,地域への愛着が深まると期待されます。当然土浦市にも愛着が湧いてくるわけです,すばらしい,いいところだなということで,やはり移り住んでくる方が多くなるのかなと,こんなふうにも期待しております。これらのことを踏まえ,早期の河川改修の完了を目指し,引き続き河川改修工事を県へ要望していただくようお願いいたします。 2番目の乙戸沼公園の維持管理について。 (1)インターロッキング歩道の改修について,現段階では部分修繕としているようですが,将来的には全面改修をしていただきたいと要望いたします。 次に,(2)枯れた桜の木,植樹について,樹木医へご相談しているとのことでしたが,木の寿命を長く保ち,桜の名所にふさわしい景観を維持していただくためにも,桜の木が大きくなるいつの時期かよくわかりませんが,専門家から枝葉の切り詰めや剪定方法について,適宜アドバイスをいただく,あるいは,樹木全体の維持管理を指定管理者制にするなどのご検討をお願いいたします。 (3)老朽化した遊具の改修について,遊具全体を一気に修繕するのではなく,毎年少しずつの修繕が望ましいと考えます。理由については,修繕方法についても修繕経験を積むことで,より良い方法を発見できると考えます。大体建物でもそうなんですが,モルタル塗りなんかの構造物については,今,質の高い修繕方法というのはありますが,お金をかければいい方法でできますが,しかしお金ばかりかけるものでもなくて,有害物質も入っていたりするということも考えられますので,やはり自然に,従来の方法を選んでいくのが,子どものためには良いのかなと思えます。しかしながら,修繕をしていく中で,発見できるものはたくさんあります。経験を積むことによって,より良い方法が発見できたと。そういうことで,諦めるのではなく,まずは実行していただくよう要望いたします。 以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(海老原一郎議員) お諮りいたします。 明12日の日程も,一般質問となっておりますので,本日の会議はこの程度にとどめたいと存じますが,ご異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(海老原一郎議員) ご異議なしと認めます。  ―――――――――――――――――――――――――――― △次回の日程報告 ○議長(海老原一郎議員) それでは,次回の日程を申し上げます。 次回は3月12日(火曜日)午前10時から本会議を再開し,一般質問を続行いたします。 本日の会議はこれにて延会いたします。ご苦労さまでした。   午後 3時33分延会...